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読むだけですっきりわかる日本史

読むだけですっきりわかる日本史_d0073690_23254427.jpg下手に大掛かりな飾りつけをしたり、気合の入ったPOPを付けなくても、驚くほど売れる本が時々ある。この「読むだけですっきりわかる日本史」もそんな一冊。仕掛け販売とは何ぞや?と考えさせられる1冊となった。

#22 読むだけですっきりわかる日本史
宝島社 後藤武士

今、何をやっても成功だらけの宝島社ですが、本当に雑誌もムックも文庫もと売れるものが多い。うちでは、オープン前に宝島社のKさんに、「読むだけですっきりわかる日本史、仕掛け用に100冊くださいな」とお願い。それから1週間も経たないうちに、「ボリュームが足りないので、追加で200冊何とかなりませんか?」と再度お願い。Kさんには無理を聞いていただいて、本当に感謝しております。ってなわけで、オープンは300冊でスタート。

まぁ、さすがに300冊あるから当分追加は必要ないだろう・・・って思っていたのですが、これが予想以上に売れる。売れるのは売れるだろうと予想していたのですが、まさか10日で40~60冊ペースで売れるとは思いませんでした。

1ヶ月も経つと初回の半分以下になってしまい、ボリューム感に欠け何だかみっともない状態に。
追加をマメにかけるも、取次ぎ在庫がなくなり、版元も重版待ちとなり、ついに一時期は店頭在庫が30近くになってしまった。もう、仕掛けどころではない。。。

こうなったら、と思いまた営業担当のKさんへ泣きを入れる。
「売行き止まりません。入荷ありません。在庫ありません。助けて」と。
結局急ぎで200冊手配してくれ、何とか在庫ゼロは免れた。。。

結局今現在、約2ヶ月で400冊売れ。
こりゃぁ、なかなか売れるぞぅ・・・ってなわけで、4桁達成するまでがんばろうと決めました。

その本自体が独自で持っている販売力により、売り場と品量を用意し正確な陳列を行えば、簡単にここまで売れてしまう本と、工夫して、POP書いて、陳列を日々修正して、売り場を移動して・・・、あの手この手を尽くしても、やっと50冊売れる本と、当然だがそれぞれ性格が違い、非常に興味深い。

どちらが良い悪いとうことではない。
売れる本と、売るべき本と、売りたい本と、それぞれの性格に合わせた販売方法で販売すれば良い。
その本が、売れることによって自分の店にどのような効果があるのかがわかっていれば良い。
そう思います。。。
by pilotfish73 | 2009-09-05 00:01 | 仕掛けどうでしょう。


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