丸善福岡ビル店

d0073690_351188.jpg会社の4連休を利用して、九州の親戚周りをして来た。勝手に書店巡り専門家としては、滅多に来れない九州とあって、博多周辺にあるいくつかの書店をピックアップし例のごとく回遊してきた。

#29 丸善福岡ビル店
福岡県1 福岡市1
福岡市中央区天神1丁目11−17
福岡ビル 2・3F
092-731-9002

九州3泊4日で、長崎佐世保、熊本、博多×2、計4箇所に点在する親戚宅を訪れるとあって、予想外に大変。あま~い計画+親戚からの大歓迎にあい、初日からボクの回遊計画は大きく崩れた。

本当は、初日に紀伊国屋書店福岡本店へ行き、しっかりと回遊レポートを提出する予定であったのだが、初日は紀伊国屋の閉店時間にやっと博多に戻ってきたため、まったく見れず。2日目も、19時から紀伊国屋の予定が博多に戻ってきたのが20時。ビル6Fのワンフロアの紀伊国屋という情報しかなかった為(500坪くらいのイメージ)、まぁ1時間あれば十分か・・・と考えていたのだが、甘かった。ワンフロアできっと1000坪近くあったのでは?と思う。在庫も100万冊はあるだろう。というわけで、一応紀伊国屋も見たのだが、今回はしっかり見れなかったのでレポート未提出。

さて、前置きが長くなったが丸善福岡ビル店です。
コチラの丸善は2F・3Fの2フロアでおよそ1000坪弱くらい?きっと在庫は昨日の紀伊国屋より10万~15万冊は少なそう。通りを挟んで向かいに巨大ジュンク堂福岡店があるので、老舗の丸善としては相当プレッシャーのかかる店舗と思われる。

第一印象は、一昔前のメガブックストアーのイメージ。大きくて品揃えはもちろんいいのだが、レイアウトがごちゃごちゃしていて、とにかく欲しい本そのものよりも、その本があるジャンルを探すのがまず持って大変。私見だが、ワンフロアが300坪以上の場合は、本棚(什器)を整然とさせたほうがいいように思う。つまり、端から端まで通りを見渡せる方がよい、ジュンク堂方式ですね。丸善ももちろんジャンルごとにまとまっているのだが、ノンフィクションと国際情勢の棚が離れていたり、新刊の位置がジャンルごとにはっきりとしていなかったりと、とにかく探しにくい印象を受けた。慣れてしまえばいいのかもしれないが、ボクには探しにくかった。

また、新刊台にはベストセラーが並んでいるのだが、関連性が薄く、なぜか手に取る気がしない。ボクのお店には新刊として1冊も入荷しない商品が山のように積んである。せめてここにある1冊がウチに入荷してくれれば、と思う本が何冊もある。ウチだってそれほど小さい店ではない。売上だってそれほど少なくない。そう思うと、今現在の取次の配本システムに激しく憤りを感じ、違和感を感じ、無駄を感じる。丸善のように大手老舗ブランドにはこんなにも大量の送品をするのに対し、小さくてもがんばっている零細書店には1冊も送品しない。こんなシステムに何の意味があるのか・・・。う~ん、流通業として見た場合、書店業界だけ10年も20年も遅れているのがよくわかる。まぁ、コレは大手の書店に何の非も無いので、丸善を見てこんな憤りを持っても仕方が無いのだが・・・。

棚をぐるぐると見て回りながらそんなことを考えました。

まぁ、こんなことを考える時点でボクとしてはこのお店に大きな魅力を感じることが出来なかった、ということだと思います。やはり書店は奥が深い。一時期はボクの理想の書店は全ての本が揃っている店(イコール超巨大書店)、でしたが、ここ数年の書店の巨大化に疑問を持ち始め、小さくても質の高い、お客さんから指示される書店も出来るのではないか?という思いが、ここを見て更に強くなった。書店の中身は常に変化するもの。そして書店は規模を問わず、各々の規模に沿って常に進化するもの。老舗と言えども、ビッグブランドと言えども、進化なき書店に魅力はない。そう思いました。

丸善を見た翌日に、前述したボクの最新理想書店像を、ここ福岡で目の当りすることになるとは思わなかった。それは、また次回。


丸善福岡ビル店
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by pilotfish73 | 2006-09-29 04:15 | 本屋回遊記


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