東山堂書店本店

d0073690_2333827.jpg本屋回遊記東北ツアー編盛岡2店舗目は、さわや書店と共に盛岡老舗の東山堂書店本店です。
前日はさわや書店本店で大・大満足だったので、ちょっとテンションが下がってしまうかな?と心配でしたが、1歩店内に入ったと同時にそんな心配はどこへやら。。。いやぁ、盛岡の老舗って本当にいい本屋さんが多い。すごいぞ盛岡!

#71 東山堂書店本店
岩手 2
岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-23
019-623-7121

盛岡出身のボクの義理姉によると、盛岡大通りにはさわや書店と東山堂書店以外にも以前は第一書店という書店があったらしく、その三つ巴で絶妙のバランスをとっていたそうだ。今はその第一書店は大通りからは退いてしまったようで、地元の老舗はさわや書店と明治38年創業のこの東山堂書店の2店舗。

d0073690_2523114.jpgさて、当日はホテルから約15分ほど歩いて東山堂書店本店へ向かう。歩いていく最中にどうやらガイドブックにも載っているような名所がちらほらあるので、そのうちの一つ「旧盛岡銀行・現岩手銀行中ノ橋支店」を写真に収めてみた。有名な理由は2つ。
一つは設計者が東京駅を設計した葛西萬司(生まれは平泉)であること。そして2つ目の理由は、重要文化財であること。しかも明治44年に建設されたこの建物は、民間企業の業務用店舗(現在使用中のものとしては)、日本で初めて重要文化財に指定された建物だそうだ。さらにもう一つ言うと、宮沢賢治もこの建物を好んでいて詩にも残したとのこと。

さぁさぁ、そんな素敵な岩手銀行を通り過ぎたアーケード街の中に東山堂書店はありました。
老舗の風格たっぷりの東山堂書店へいざ。。。
入ってすぐの印象としては、一昔前の本屋さん。
まぁ、本の見せ方などのことを言ってしまえばそれは決して間違っていないのだけれど、ただ、やはり前日のさわや書店同様、ここ東山堂書店もあります。

そう、「地元盛岡本コーナー」!

今まで行った書店でも、それぞれ郷土本コーナーというのはたくさん見てきたが、前日のさわや書店といい、この東山堂書店といい、盛岡の書店の郷土本コーナーは元気・活気の度合いが他の地方とは大違いなのだ。とくにここ東山堂書店の力の入り方は素晴らしい!これは、地元に根付いた出版社が多いことと、さすがに石川啄木や宮沢賢治などの文学者を多く輩出した文化レベルの町、ということが関係しているかもしれない。
とにかくベストセラー本かのように(イヤ、実際に盛岡の書店ではベストセラーになっているのかも)、「盛岡学」などが山積みになっているのだ。ちなみにこの盛岡学1、2共にさわや書店の伊藤店長が岩手を知るための本を紹介しています。

ボクは、この郷土本の類が本当に好きで、またそれをしっかりと地元の書店が揃えていることが好きなのです。やはりいくら郷土本もしっかりと揃えてあるといっても、それがナショナルチェーンでしかもそこの社員が地元出身者じゃないとなると、書店のあり方と郷土本の関係を考えた場合、ボクは本質がずれている気がしてしまうのだ。う~ん、理屈っぽいかなぁ。。。

まぁ、そんなボクの持論はさておき、盛岡の地元書店は郷土本に非常に力を入れ、地元を大切にする暖かい心が売場からビシビシと伝わる素敵な書店だったので、ボクも早速自店に帰ったら浜松の文化促進に何か書店としてできること、そして書店の棚で出来ることを模索せねばと強く感じたのだ。

う~む、ちょっと東山堂書店単店の回遊期という感じではなくなってしまいましたが、とにかくですね、ボクからすやまは盛岡に打ちのめされたのですよ。盛岡の地元書店に、書店のあり方を考えさせられました。

いやぁ、それにしても今回の本屋回遊記東北ツアーは勉強になったなぁ。そして、なかなか記事がUpされない理由はここにあるのです。あまりに勉強になってしまったため、やることだらけで自分のお店のことと、読書に夢中になってしまっているのです。もしもこんな本屋回遊記でも、楽しみにしていてくれる方がいらっしゃいましたら、すみません。ゆっくりですが、がんばります。
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by pilotfish73 | 2007-11-29 04:08 | 本屋回遊記


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