カテゴリ:本屋回遊記( 85 )

BOOKアマノ三方原店

d0073690_2022843.jpg気が付いたら、昨年7月の精文館領家店以来の浜松の本屋さんだった。イカンイカン。浜松にいるお休みは毎週のように、どこかしらの本屋さんに行くのだけど、まさか本屋回遊記でこんなにも浜松の本屋さんをあげていなかったなんてxxx。

#74 BOOKアマノ三方原店
静岡25 浜松19
静岡県浜松市北区三方原町1950−1
053-420-1711


ここ最近、浜松市内でもあまり本屋さんを見に行くという目的で書店へ行っていなかった。書店に足を運ぶ当然の目的である、本を探しに行くという点でしか本屋さんへ行っておらず、書店人として競合他店を見て勉強するという意識に欠いていた。そんな意味合いからも、今回は久しぶりに昔の感覚を思い出し、そうそうこんな小さなこと一つとっても自店に活かそうとしていたよな昔は、と大切なことを思い出させてもらった気がする。

本日はちょっとした用事があり、凄く久しぶりに引佐にある井伊谷宮へ行った。井伊谷宮へ向かう途中、BOOKアマノ三方原店を通過したが、そういえば本屋回遊記でこの店舗はまだあげていなかったなぁ・・・、と思い奥様に「帰りに寄るのだ」と宣言。

さてさて、BOOKアマノ三方原店である。

おぉ。素晴らしいー。
BOOKアマノの店舗で統一して優れている点は、とにかく掃除が行き届いていることだ。
このBOOKアマノ三方原店は中央の文庫棚が結構低く、天板がボク(身長176cm)の目線より下にある。つまり棚の上が全て見えるわけだが、この棚の上には埃一つない。そして、平台の本にも全く埃がかぶっていない。本当にキレイなのだ。そのせいか、店舗内の空気も澄んでいる気がする。これはしっかりとルーチンワークとして、店内全ての棚を毎日掃除する仕組みが出来ているからだろう。「掃除やっといて」では、この売場は保てないはずだ。。。

クリンリネスレベルにおぉぅ、と唸りつつ売場をぐるりと見て回る。
文庫の平台商材をいくつか手に取るが、センスがよいと感じる(完全ボク視点)。売れている銘柄はしっかりと平積みされ、話題になりつつあるもの、口コミで広まっているものなども揃っている。ボクが次に自店で平積み展開しようかなって思っていたものもすでに平積みになっていて、あぁ、先越されたxxx、と思ったものもあった。

ただ、陳列方法として1点馴染めないものがあった。
ここの棚差し方法は、全てレジを中心にしているようだ。
例えば、文庫の棚で新潮文庫や文春の棚は、
レジを右手に右から左に進む。巻数物だと、右手から1巻、2巻と進む。
その棚の裏手は反対に、
レジを左手に左から右に進む。巻数物だと、左手から1巻、2巻と進む。
つまり棚の裏と表で、目線を動かす方向が変わるのである。
コレは、うまく馴染むことが出来なかった。

全体的に品揃えは店舗の規模に応じたレベルであり、突出した箇所、商品展開は見当たらなかったが、とにかくどこの棚を見ても整理整頓が行き届いており、見やすい。そして、商品自体がきれい。最近の書店で、このレベルで商材を含めたクリンリネスレベルを保っている書店はほとんどないと思われる。
コレは、うちのスタッフにも参考に見学に行ってもらいたい。
そして、同時にボクはそのレベルを保つための掃除の仕組みづくりに取り掛からなければ。。。

小売店としての掃除の大切さを、同業の本屋さんで自分の目で見て実感できたことが大きな収穫だった。やはり、同じ浜松市内の本屋さんでも、勉強になるところはたくさんあるなぁ。


BOOKアマノ三方原店
[PR]
by pilotfish73 | 2008-03-04 22:20 | 本屋回遊記

八重洲ブックセンター本店

d0073690_20584766.jpg知人の結婚式で久しぶりの東京。前日、18:30過ぎに結婚式終了。おぅ、予想より30分以上遅いxxx。焦りながらも、向かった先は本屋回遊記#50で訪れたJ STYLE BOOKS。外苑前の駅から走って何とか8時15分前にギリギリ到着。ふぅ。そこで、久しぶりに店主大久保さんにお会いし、色々と業界のお話や書店の在り方など意見を交わした。久しぶりに見たJ STYLE BOOKSだが、相変わらず素敵なお店だ。いやぁ、間に合って本当によかった。。。

ところで、今回は事前の予定とは違う八重洲ブックセンター本店へ行ってきた。

#73 八重洲ブックセンター本店
東京14
東京都中央区八重洲2-5-1
03-3281-1811

そう、本当は八重洲ブックセンター本店へ行く予定ではなかった。。。
前日は半蔵門のホテルに一泊し、翌日は東京に住んでいた頃通っていた本屋さん巡りの予定だったのだが・・・・。アンビリーバボゥ。朝起きて、外を見たらこれだxxx。

d0073690_2244893.jpg雪。雪。吹雪。ふ・ぶ・きっ!
出歩くのは無理。
あ~、もう何でこうなるかなぁxx。

というわけで、急遽予定を変更。
帰りの新幹線のことも考慮して行き先を八重洲ブックセンター本店へ。
ここも東京に住んでいた頃によく訪れた書店だ。
吹雪の中、いざ八重洲ブックセンター本店へ。

書店員になってから初めての八重洲ブックセンター本店。
いやぁ、懐かしいなぁ・・・。
良く利用していた頃、訪れるといつも2時間くらい滞在していた1階からスタート。
なんだか、当時の印象よりも凄く狭い気がする。当時はなんて大きな書店なのだ!と思っていたが、久しぶりだと意外に通路も狭く、総合的には大きな書店だが、各階ごとはそんなに広くないのだなと感じた。まぁ、それでも品揃えは地方書店と比較すると歴然の差だ。
入口では、この本屋回遊記もブログ(私的なことがらを記録しよう!!12・30)でご紹介いただいた(ありがとうございました!)、今や時の人となりつつある、勝間さんコーナー。勝間さんの本は当店でもとてもよく売れます!!

中に入ると、中二階の喫茶店直下にあたる壁面平台で大きな江戸フェア!
江戸の本をコレでもかっ、というほど集めてフェアを行っている。いやぁ、地元の本が東京って商材選定に困らなくていいなぁ・・・。あっ、反対に多すぎて困るのか?
浜松は、地元フェアやりたくてもあまりないんだよなぁxxx。

小説コーナーは昔と変わらずしっかり、ミステリー・現代作家・時代小説・海外作家とわかれていて、品揃えもなかなか。昔から思っていたのだが、ここの時代小説の棚は司馬遼太郎の関ヶ原なんかが普通にハードカバーであって不思議。今でも売れるってことなのかなぁ。
今は静かに警察小説と時代小説がブームだけど、八重洲ブックセンター本店の時代小説コーナーはなかなか見ごたえがありました。山本一力のコーナーなんかは、文庫も一緒に置いてあり、あっ、丁寧な棚だなと思った。

d0073690_22502323.jpg結局1階だけで2時間弱。

ここで一旦中二階の喫茶店で休憩。。。
奥様とその後の計画をたてる。

ボクは、2F(ビジネス)・4F(人文社会・歴史)・5F(文庫新書)だけを集中的に見ることにし、奥さまは1F(実用、趣味など)から4F、5Fへ移動するとのこと。

早速2Fのビジネスを見るも、期待するほど面白味は見つからない。
う~ん、量は十分なのになぜか面白いと感じられない。なぜだ?
気を取り直して4Fへと進む。
ここは、単品で面白い本をいくつか見つけることが出来たのだが、棚の構成としては疑問。
目がうまく流れない。同じカテゴリと思われる本が点在しておりうまく機能していない気がする。こんなに良い本を仕入れているのにもったいないなぁと思う。自分ならここの棚をどのように使うかシュミレーションしてみるが、あまりうまくまとまらない。結構使いにくそうなレイアウトだなぁと感じる。現場の書店員さんたちもそんな感じなのかな。。。
でも、面白そうな本をいくつか見つけたのでとりあえず購入し、5Fへ。

ここで奥さまと合流し、5F(文庫新書)へ。
いやぁ、文庫新書だけで1フロア使えるなんていいなぁ・・・。
でも、ぐるっと見て回ると・・・、いやぁ全体的に文庫側はキレイじゃないなぁxxx。残念。
ある出版社の本はほとんどが焼けていたり、痛んでいたりと状態が大変悪い。
イベント平台はほとんどが出版社企画のフェアで面白味もない。
あれ、八重洲ブックセンターの文庫売場昔好きだった気がしたのに・・・、記憶間違いか?
それでも、何点かしっかりと独自のPOPが付いていて面白そうな本を見つけたので購入。

結局アレコレ言っても、気が付けばあっという間に6時間。
久しぶりの八重洲ブックセンター本店で嬉しかったのと、自分の記憶との差にちょっとがっかりなのと複雑な感じでしたが、やっぱり昔素人の自分が通っていた書店を、プロの書店員となった今の自分が見るのは見え方が全然違って面白い。
次回こそは、東京かつて通った本屋さんを巡るツアーを決行するぞ。

d0073690_2240288.jpgあっ、そういえば前日宿泊したホテルから駅へ向かう道で、文藝春秋の本社前を通ったので思わずパチリ。
・・・と偶然を装っているが、本当はそこに文藝春秋本社があるのを知っていて、奥様に「文春の前通りたいからちょっと遠回りしたい!」とお願いしたのだ。
そんな文藝春秋様ですが、先日久しぶりに発注の注文TELをした際、あまりに横柄なその電話応対にがっかりした。日本を代表する大手出版社さんなんだから、しっかり!
って、なんのこっちゃ。
[PR]
by pilotfish73 | 2008-02-08 22:41 | 本屋回遊記

さわや書店フェザン店

d0073690_19124865.jpgいやぁ、気が付いたら盛岡へ行ってからすでに2ヶ月が経っていました。帰ってきてからはというと、ひたすら自店の売場再構築と読書と後輩たちとの勉強会であっという間に日々が、そして2007年もが過ぎ去っていました。イカンイカン。というわけで、まぁあの衝撃のさわや書店を忘れるわけもないですが、記憶が薄れないうちに同じさわや書店のフェザン店、UPします。

#72 さわや書店フェザン店
岩手 3
盛岡市盛岡駅前通1−44
019-625-6322

さわや書店本店がどれだけ素晴らしいかは、#70でご紹介したとおりですが、その本店にも引けをとらないのが盛岡駅ビル?(になるのかな)にある、さわや書店フェザン店。ここもね、すごい。何が凄いって、その提案力と本を通して文化貢献する、という気概が売場からビシバシと伝わるその姿勢だ。

L字型の店内は、お客さんの入りも凄い。
そして、平台には当たり前のようにマイナーな本が全国でのベストセラー本と同じように平積みされている。これは、さわや書店本店で見た姿と同じだ。しかし、並んでいる本が全て同じなわけではない。何点かは同じマイナーな本を平積みしているが、いくつかはどちらか一方でのみ平積みされている本だ。つまり、情報はしっかりチェーン店として共有されているが、常に新しいものを各店担当者が見つけて先行販売し、結果が出たら情報を共有するというやり方が容易に想像できる。
理想的だ。

ベストセラー本というのは、あえてチェーン店内で情報化する必要などない。
それは、書店員じゃなくても知っている情報だからだ。今なら、「ホームレス中学生」が売れています、などという情報には何の意味もない。同様にメディア化されるものに関しても、早い段階での情報化に意味はあるが、周知の事実となった段階での情報化に意味は無い。と思う。

それよりも、さわや書店のように発掘した本を売る方法を考え、それをチェーン店内でスライドさせる方法を築き上げていくことが、今後の書店業界全体の中におけるチェーン書店の重要な役割ではないだろうか。とボクは思う。

大変乱暴な言い方をすると、書店の役目とは、自己形成に貢献するため読書人を育て、その街の文化レベルを高めることにあると思う。その観点から言うと、画一的な商品展開しか行えていない現在の書店の大半は、その責務を果たしていないといえる。メガブックストアーといえども、そのキャパを利用して多くの本を揃えるているという利点はあるが、提案という点においては物足りなさを感じる。

そこで、このさわや書店フェザン店のあり方を考えると、棚にはしっかりとロングセラーが揃えてあり、ベストセラーも平台にしっかりと置いてある。しかし、それ以上に目立つのが提案商材である。ショッピングセンターの通路に面したイベント台では、郷土本の大型フェアが行われており、地元カルチャー誌の「rakra」バックナンバーフェアや、地元出版社刊行の堅めの本がずらりと並んでいる。しかもこれが自己満足で終わっているわけではなく、驚くほど多くのお客さんが手に取っているのだ。

d0073690_21103987.jpgd0073690_21105578.jpg店内に入って文庫平台を覗くと、これまた知らない本がガンガン積んである。
時代小説に相当力が入っているようで、有名無名は関係なく、コチラの担当者さん田口さんが実際に読んで面白かった本なら迷わず積むというスタンスのようだ。この日、実際に田口さんと20分程度お話をさせていただいたが、本について語るときのその本に対する想いと、良書であればどんなに無名な作家の本でも必ず売る、という漲る自信に圧倒された。いやぁ、やはり全国には魅力的な書店人がたくさんいるのだなぁ、と実感しボクも負けないようがんばらないとと改めて思いました。

それにしても、さわや書店というのは、なぜコレほどまでに書店人魂が宿った本屋を出来るのか・・・。

本店店長の伊藤さんがおっしゃっていたように、やはり書店員がまず本をよく読んで、お客さんに読んで欲しいという本をたくさんストックしていること、そして自店をどのような書店にしたいかという理想像をしっかりと描いていることが重要なのではないか。

我々も盛岡さわや書店に負けないよう、魂宿る書店めざし、今、毎月後輩たちと勉強会をスタートした。切磋琢磨し理想像を共有し、意義ある書店にするため飽くなき挑戦を続けるのだ。

さわや書店フェザン店
[PR]
by pilotfish73 | 2008-01-08 22:04 | 本屋回遊記

東山堂書店本店

d0073690_2333827.jpg本屋回遊記東北ツアー編盛岡2店舗目は、さわや書店と共に盛岡老舗の東山堂書店本店です。
前日はさわや書店本店で大・大満足だったので、ちょっとテンションが下がってしまうかな?と心配でしたが、1歩店内に入ったと同時にそんな心配はどこへやら。。。いやぁ、盛岡の老舗って本当にいい本屋さんが多い。すごいぞ盛岡!

#71 東山堂書店本店
岩手 2
岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-23
019-623-7121

盛岡出身のボクの義理姉によると、盛岡大通りにはさわや書店と東山堂書店以外にも以前は第一書店という書店があったらしく、その三つ巴で絶妙のバランスをとっていたそうだ。今はその第一書店は大通りからは退いてしまったようで、地元の老舗はさわや書店と明治38年創業のこの東山堂書店の2店舗。

d0073690_2523114.jpgさて、当日はホテルから約15分ほど歩いて東山堂書店本店へ向かう。歩いていく最中にどうやらガイドブックにも載っているような名所がちらほらあるので、そのうちの一つ「旧盛岡銀行・現岩手銀行中ノ橋支店」を写真に収めてみた。有名な理由は2つ。
一つは設計者が東京駅を設計した葛西萬司(生まれは平泉)であること。そして2つ目の理由は、重要文化財であること。しかも明治44年に建設されたこの建物は、民間企業の業務用店舗(現在使用中のものとしては)、日本で初めて重要文化財に指定された建物だそうだ。さらにもう一つ言うと、宮沢賢治もこの建物を好んでいて詩にも残したとのこと。

さぁさぁ、そんな素敵な岩手銀行を通り過ぎたアーケード街の中に東山堂書店はありました。
老舗の風格たっぷりの東山堂書店へいざ。。。
入ってすぐの印象としては、一昔前の本屋さん。
まぁ、本の見せ方などのことを言ってしまえばそれは決して間違っていないのだけれど、ただ、やはり前日のさわや書店同様、ここ東山堂書店もあります。

そう、「地元盛岡本コーナー」!

今まで行った書店でも、それぞれ郷土本コーナーというのはたくさん見てきたが、前日のさわや書店といい、この東山堂書店といい、盛岡の書店の郷土本コーナーは元気・活気の度合いが他の地方とは大違いなのだ。とくにここ東山堂書店の力の入り方は素晴らしい!これは、地元に根付いた出版社が多いことと、さすがに石川啄木や宮沢賢治などの文学者を多く輩出した文化レベルの町、ということが関係しているかもしれない。
とにかくベストセラー本かのように(イヤ、実際に盛岡の書店ではベストセラーになっているのかも)、「盛岡学」などが山積みになっているのだ。ちなみにこの盛岡学1、2共にさわや書店の伊藤店長が岩手を知るための本を紹介しています。

ボクは、この郷土本の類が本当に好きで、またそれをしっかりと地元の書店が揃えていることが好きなのです。やはりいくら郷土本もしっかりと揃えてあるといっても、それがナショナルチェーンでしかもそこの社員が地元出身者じゃないとなると、書店のあり方と郷土本の関係を考えた場合、ボクは本質がずれている気がしてしまうのだ。う~ん、理屈っぽいかなぁ。。。

まぁ、そんなボクの持論はさておき、盛岡の地元書店は郷土本に非常に力を入れ、地元を大切にする暖かい心が売場からビシビシと伝わる素敵な書店だったので、ボクも早速自店に帰ったら浜松の文化促進に何か書店としてできること、そして書店の棚で出来ることを模索せねばと強く感じたのだ。

う~む、ちょっと東山堂書店単店の回遊期という感じではなくなってしまいましたが、とにかくですね、ボクからすやまは盛岡に打ちのめされたのですよ。盛岡の地元書店に、書店のあり方を考えさせられました。

いやぁ、それにしても今回の本屋回遊記東北ツアーは勉強になったなぁ。そして、なかなか記事がUpされない理由はここにあるのです。あまりに勉強になってしまったため、やることだらけで自分のお店のことと、読書に夢中になってしまっているのです。もしもこんな本屋回遊記でも、楽しみにしていてくれる方がいらっしゃいましたら、すみません。ゆっくりですが、がんばります。
[PR]
by pilotfish73 | 2007-11-29 04:08 | 本屋回遊記

さわや書店本店

d0073690_23223181.jpg本屋回遊記第1の衝撃波福岡天神キューブリック、第2の衝撃波東京神宮J STYLE BOOKS、そしてやって来た本屋回遊記第3の衝撃波は、北の雄・岩手盛岡さわや書店本店だ。

#70 さわや書店本店
岩手 1
岩手県盛岡市大通2丁目2-15
019-653-4411

今回の本屋回遊記東北ツアーは、このさわや書店を見に行くために計画を立てた。もっと言えば、さわや書店本店店長、伊藤さんに会うためだ。書店業界でこの人を知らない人はいないのではないだろうか・・・、と言えるほど名の通った方だ。
今回は、初めて事前に浜松から電話をし、アポイントをとってから現地に向かった。

と、まぁ簡単にアポイントをとったなどと言っておりますが、ボクは極度の人見知り。話し掛けられるのはまだよいが、こちらからというのは大の苦手。結局電話を掛けるまでに1週間かかったxxxx。「アホかおれは」と思うほどの小心者。アポイント取る為メモに台詞まで書いたのに、途中をとばして、仕舞いには何を言っているのかわからない始末。う~ん、社会人として大丈夫なのかボクはxxx。でも気さくな伊藤店長のおかげで、何とかお話をさせていただく時間をもらえることになった。。。緊張するぜぃ。

d0073690_195986.jpgさてさて、角館を11時前に出発した我々が盛岡に到着したのは12時前。ホームに降り立ち、まず目に入ったのがこれ。

さすが盛岡。
宮沢賢治の故郷だ。

「いわて銀河鉄道線」ですよ。
ボクは知らなかったのですが、これ有名なのかな?

さぁ、駅を出てさわや書店に早速向かおうとしたが、駅中に同じさわや書店フェザン店を発見。ちょっとだけ覗いていこうと思ったのだが、ちょっと覗く程度では全く物足りない売場と即座に判断し、ここは明日じっくり見ることにしようと決断。後ろ髪引かれながら歩いてさわや書店本店を目指す。

d0073690_23421091.jpg昨日の角館とは打って変わって快晴。都会のすぐ近くに素敵な山野が広がる盛岡。川の水も綺麗だ。う~ん、なんて美しい町なのだろう。盛岡って素敵なところですね。駅を出て歩いているだけで、都会と自然の共存している感じにとても魅力を感じる。ボクの義理の姉が盛岡出身なのだが、そんな身近な人の出身地でありながら、とても遠い存在であった盛岡の町を、今奥さんと一緒に歩いて町を体感し、その素晴らしさを身をもって感じとることができる。やはり、初めての街はこうして自分の足で歩いてみるものですね。

さてさて、駅から歩いて約15分ほどでさわや書店のある繁華街へ到着。まずはホテルにて荷物を預かってもらい、再度繁華街へ出て簡単な食事を取る。さぁ、いよいよだ。1時半にさわや書店本店へ到着し、お客さんが途切れたのを見てすかさずレジの方に声をかける。緊張のあまり、手に持っているお土産のうなぎパイの紙袋が揺れる。あぁ~情けないxxx。

「わ、ワたくシぃ・・・、浜松からやってきましたぁ・・・からすやまといいました・・・、ん?え~、伊藤店長にアポイントをとてアリアリxxx」あぁ、もう。なんだこれ。

でも、とりあえず通じてレジの方もニコリと(イヤ、何だこのアホって思ったのかも・・・)微笑んで、「少々お待ちください」と伊藤さんを呼びに行ってくれた。

すぐに伊藤店長が現われ、すかさず挨拶。今度はしっかりと出来たぞ。
少し、立ち話をしたあと、伊藤店長が「折角遠いところ来てくれたのでどうぞ」と、2階に併設されている喫茶店へと案内してくださる。そこで、コーヒーを飲みながらお話を聞いた。たくさん。もったいないくらいに。東京の山下書店時代のことからさわや書店に来てからと現在のこと、何をどのように売って、売上がどのように変化していったのか・・・などなど、実に6時間半も時間をとっていただいたのだ。本当に感謝感激!!

お話を聞いて、まずボクが感じたこと。
あぁ、ボクがPCエンジニアをやっていた頃に思い描いていた書店員というのはまさにこういう仕事だ、ということ。プロの書店員というのはこういう方のことを言うのだと。痛感した。
そして、あぁなんて自分は甘かったのだろう、未熟なのだろうということ。

とにかく、伊藤店長がおっしゃっていたのは「本を読まない書店員はダメ」。
そんな伊藤店長は毎日朝4時に起きて本を1冊読んでから出社するのだそうだ。
1ヶ月に読む本は30冊~60冊!!(rakra.2007.1月号より)。
おぅおぅ、60冊ですよ。みなさん。
ボクは、先月1ヶ月に17冊読んで大満足していたのですが、あまあまでっせ。
そして、120坪のさわや書店本店で伊藤店長は3千万の売上を6千万に伸ばしたのだそうだ(論座2007.4月号より)。・・・120坪でろっ、六千万ですと!地方郊外店だとその売上自体も想像しにくいのですが、何よりも売上を倍にするということにボクは気絶しそうになった。。。
そんな話を実際にお聞きし、もっともっと他にも貴重なお話をたくさん聞くことが出来ましたが、それは企業秘密。。。だって、奥さまと二人分の旅費すごいんだもん。。。せこいけど。

d0073690_23343785.jpgさてさて、そんなさわや書店の売場ですが当然のごとく面白い。
平積みされている本にその特徴がよく出ており、全国の100坪~300坪クラスの書店のメイン平台に積まれているような本はあまりなく、反対にあまり平積みされていない本ばかりが目立つ。

どれもこれもよく売れている様子で、確かに面白いと口コミで少し話題になっている、「任侠学園」(実業之日本社)や、「烏金」(光文社)が山のように積んでありどれも何十冊という単位で売れているらしい。今野敏は有名だけど決して超メジャー級じゃないと思うし(ボクは警視庁強行犯係・樋口顕シリーズしか読んだことがなかった)、西条奈加はまだ3作目だし、やはり20冊も30冊も平積みするタイプの作家ではないと思うのですよ。結構色々な書店を見に行っているつもりですが、やっぱりさわや書店の平台は他の書店と明らかに違うのです。書店員が読んで面白かった本をしっかりと紹介しているのが伝わる平台なのですね。

d0073690_2352529.jpg文庫売場の平台にも手書きのPOPがしっかりと付いていて、どれを見ても読んだ人の言葉で書かれている。ちなみにここの担当者さんは、「思考の整理学」(筑摩文庫)の帯を書いている松本さんです。そして、メイン平台と同様に他店とは違った本が平積みされている。
棚は入口に一番近いところが岩波文庫で、そのほかは著者別とジャンル別。ジャンルは「医師が書いたエッセイ」や「旅と放浪」などかなり細かい。著者別の棚を見ていくと、一覧表のランク外商品もたくさん入っていることに気が付く。あえて入れているのだ。これは。

その他、ノンフィクションやエッセイなども大変充実していてテーマも面白い。
ボクが一番興味深かったテーマは、「地方を殺すな!」(洋泉社)や「大型店とまちづくり」(岩波新書)などを中心本として構成されていた棚だ。これは今後ますます注目されるであろう、いやされるべきテーマだ。


キリがないのでこの辺にしておくが、とにかくさわや書店はすごい。すごい。イヤまじで。

そう、さわや書店は、「書店員の魂宿る本屋」だ。

そして、その魂宿る書店を見てボクの書店員としての人生観は大きく変わった。
自店に帰りボクは早速さわや書店で学んできたことを実践している。
そして、ひたすら本を読んでいるのだ。
何よりも嬉しいのが、さわや書店での興奮をボクの愛弟子に話したところ、彼も何かを感じ取ってくれたようで、今までにないペースでひたすら静かに本を読んでいることだ。これは嬉しい。
さぁ、もう一度仕切りなおしだ。
いくぞ。


今回お世話になったさわや書店本店店長・伊藤さん、松本さん、そしてフェザン店(近々予定)田口さん、本当にありがとうございました。

そして、毎度のことですが興奮するととりちらかってしまい読みにくくてすみません。

さわや書店本店
[PR]
by pilotfish73 | 2007-11-07 23:43 | 本屋回遊記

荒川書店&カネイエ書店 角館にて

d0073690_1955391.jpg待ちに待った夏休みを利用して、本屋回遊記からすやま、ついに東北の地に行って参りました。初日、朝日が昇り始めた頃、浜松を出発。
眠い眠いxxx。しかし、気分は上々。
なんて言ったって今回は、以前よりずーっと見たくて仕方が無かった岩手県の某本屋さんを見に行けるのだ。楽しみで仕方が無い!

しかし、せっかく3泊4日あるので、お隣秋田県へも行ってみようと思い計画を練った。男の隠れ家10月号で見た、秋田県角館の城下町へ行きたくなり奥様へ「角館が呼んでいる!」とワケのわからん理由を述べ、無理やり初日は角館で決定!そして、城下町ももちろん見たかったのだが、新潮社創設者の佐藤義亮氏が角館出身ということで、なんと角館には新潮社記念文学館なんていう素敵なところもあると知り、俄然角館がボクの中で盛り上がってきてしまったのだ。

d0073690_2011927.jpg東京駅からこまちという新幹線に乗車。東海道新幹線と違って、ちょっと豪華ですこぶる快適。東京から盛岡まで行き、その後山の中を進んで角館へ。驚いたのは、盛岡から秋田へは単線でとても新幹線が走る線路には見えなかったこと。そして、新幹線ってこんな山の中通れるの!?というようなところばかり走ったこと。
でもとにかく景色が良い。が、トンネルも多いxxx。まぁ、色々素敵な景色を見たふりしているが、本当は奥さまともどもほぼ爆睡。角館には浜松出発から5時間後のお昼過ぎに到着。ふぅ~。さすがにお尻がイタイ。

角館についてからは歩いてホテルへ。このホテルがまたよいのだ。
角館380年の歴史に溶け込むようにある、田町武家屋敷ホテル。渋い!

ホテルで荷物を預かってもらい、早速武家屋敷通りへ。
と、その前に腹ごしらえで奥さまは稲庭うどん、ボクはうわさの比内地鶏のそば。
当日の天気予報はくもり。ちょっとどんよりしているので心配していたが、奥さまが
「ご飯食べている間に雨降ってきたら君のせいですよ」
と不吉なことを言う。というのも、ボクは所謂雨男。
以前、車の洗車を終えて、ウォッシャーから出たと同時に雨が降って来たことがあるほどだ。
そして、奥さまは臨時休業女。折角計画して遠出してまで行ったお店などが、ことごとく臨時休業しているのだ。今回はそんなことにならないといいが・・・。

d0073690_21161319.jpgと思っていたら、信じられないことに・・・。
ご飯を食べている間に外は土砂降り!!
「そんなアホな!」

奥さまは笑いながらも、呆れているxxx。
う~ん、どうしよう。
結局雨脚が弱まるのを待ち、傘を購入。
雨の中武家屋敷通りへ向かう。

d0073690_2124144.jpg晴れていたら素敵だろうな。
角館武家屋敷通りは、現在は舗装されているが道幅は当時のままで、通りに面した武家屋敷から通りを覆う枝垂桜が見事。紅葉していたら、もっと綺麗だっただろうに。

それでも、歴史ある武家屋敷は素晴らしい。
風情ある庭や、樹齢何百年の木、たそがれ清兵衛のロケ地(松本家は修理中でしたがxxx)。入館料を払って入った石黒家もかっこよかったぁ。。。

途中から雨もやみ、武家屋敷通りを満喫した我々は、ついに角館にある本屋さんを目指した。
ボクの予想(ほとんど希望)から言うと、新潮社という誰もが知っている大手出版社の創設者が生まれた町であり、その新潮社の記念文学館まである町にある本屋さんはいい本屋さん。
であってほしい。。。

さぁ、いざ荒川書店&カネイエ書店へ。

d0073690_22161524.jpg#68 荒川書店
秋田 1
仙北市角館町岩瀬町2
0187-54-1134

#69 カネイエ書店
秋田 2
仙北市角館町岩瀬町38
0187-53-2059

d0073690_2227596.jpgさぁ、どうする。角館本屋事情はどうなっている。
角館のみなさまはどこで本を買うのだ?
その一言に尽きる本屋さんだったxxx。2店舗とも。

ここが新潮社創設者出身の町なのか・・・。
う~ん、なんだか寂しいなぁ。
勝手な話だけど、角館の書店には新潮社文庫全点揃っていたり、
何か新潮社に関連していて欲しかったなぁ・・・。と思ってしまった。
そんなわけないか。。。

さぁ、次回は今回の本屋回遊記東北ツアーのメイン。
岩手県盛岡へ移動です。

あぁ、その前に。



d0073690_2249559.jpg



ちなみに我々が行った日は、10月23日です。

恐るべし、臨時休業女。
[PR]
by pilotfish73 | 2007-10-31 22:52 | 本屋回遊記

ときわ書房本店

d0073690_1284323.jpg今月は2週間で通過した県も合わせるとなんと11県。最初は我々夫婦共通の友人の結婚式で千葉へ。金曜日に仕事を終えて、そのまま茨城まで車で移動、深夜に到着。そして翌朝茨城を出発し千葉八千代市へ。素敵な結婚式終了後、八千代市から船橋へ移動。浜松へ帰ってくるまでの走行距離は往復で800Km弱。おぅおぅ、腰が痛いぞ。
腰が痛くても本屋が見たいからすやまが今回訪れたのは、千葉と言えば!そう、ときわ書房です。

#67 ときわ書房本店
千葉 1
千葉県船橋市本町4-2-17
047-424-0750

今回千葉県へ行くのに、ときわ書房に寄らずして帰るなど考えられないので、結婚式が終了後大渋滞にはまりながら、のんびりと八千代市から船橋市へ移動した。結構田舎だな~などと呑気に車を走らせていたが、船橋駅に近づいた途端びっくり。「おぉー、とっても都会ですよ奥さま」と、驚きを隣の奥さまにも伝える。そんなとっても都会な船橋のど真ん中、船橋駅と京成船橋駅との間にときわ書房本店はあった。

ときわ書房と言えば茶木さんが有名だが、最近は酒飲み書店員大賞や沢木冬吾の文庫帯の宇田川さんや、聖蹟桜ヶ丘店の高橋さんなど書店業界で結構名前が知られている方が多い書店だ。きっと尖ったことをやっているから自然に目立ってくるのだろうなぁ・・・、そしてそんな人たちが作るお店はどんな本屋さんなのだ?と自然に期待が高まる。
さぁ、いざときわ書房本店へ。

想像以上に小さい本屋さんだ。
そして古い。きれいじゃない。
でもすごい。すごい。いやぁーすごい。
文庫の平積み、いや山積みがすごい。

圧倒的な文庫の積み方と、アッピールの仕方。一般的なベストセラー以外でもガンガン積んでます。そしてやはりミステリーが多い。おお、なんかどれをとっても面白そう。ここときわ書房本店で積まれている大量の文庫は、この本屋さんのここにこんなにもたくさん積まれることによって、より一層面白そうに見えるから不思議だ。じっくり見ると、当然だがどれも自分のお店にある本で、半分以上はうちでも平積みしているものだ。いやぁ、コレが本屋さんの摩訶不思議なところです。同じものでも、違う本屋さんにあることで違った光を放つのだから。。。

文庫の山積みにおぉーと唸ったまま後ろを振り向くと、単行本コーナー。
ここも平台はミステリー率が非常に高い。そして積まれている山も高い。
そして、狭い店内のところどころでプチ仕掛け販売が行われている。
コレだけ狭い店内なのに、棚2段使ってオール面陳したりと、ときわ書房本店は色々な角度からお客さんの興味を引き、楽しませてくれている。こりゃすごい。陳列された本からも活気が伝わってくるってもんだ。

d0073690_2544122.jpgそんな文庫山積み作戦に圧倒されながらも、そうそう、千葉に来たのだから千葉県のタウン誌を探さなきゃと雑誌棚の下の棚からそれらしい本を引っ張り出してやっと見つけたのがこれ、「月間ぐるっと千葉」。でも裏の雑誌コードを見ると8ナンバーじゃないので直販じゃないのね、これ。
最近われわれ浜松が誇るタウン誌、TanHAMAが23年という長い歴史の幕を閉じたばかりだったので、こういったタウン誌にはぜひともがんばってもらいたいものだ。そして、ボクからすやまは全国の書店を訪れては、ひたすらタウン誌も買うのだ。本屋回遊記が全国制覇した時には、同時にタウン誌も全国制覇していたいのだ(すでに買い忘れた県があるけどxxx)。

ときわ書房本店は狭くきれいじゃなかったけど、その想像される販売力と陳列された本たちからもガツガツと活気を感じ取れる元気な本屋さんでした。今回は自店の店作りもにちょっと具体的なヒントを得ることが出来て満足満足。いやぁ、本屋さんは新しければいいってものじゃぁないですね。そして、何でも揃っていればよいというわけでもないですね。当たり前ですが。。。

次回は本屋回遊記、東北初上陸編です。
いやぁ、遠かった、寒かった、そして、感激した。

ときわ書房本店
[PR]
by pilotfish73 | 2007-10-28 03:22 | 本屋回遊記

リブロ春日井店

d0073690_22202915.jpg春日井本屋巡りツアー最後の店舗はリブロ春日井店。いまじん春日井南店の凄さに驚愕し、三洋堂鳥居松店の味気なさに少し寂しくなった春日井本屋巡り。さぁ、最後のリブロ春日井店はどうだ。

#66 リブロ春日井店
愛知 6
春日井市六軒屋町字東丘22
ザ・モール春日井 3F
0568-86-2171

リブロ春日井店は、西友系列のショッピングセンター「THE MALL春日井店」の3Fにある。リブロにたどり着く前に、まずこのSCの閑散ぶりに驚いた。平日ということもあるだろうが、それにしてもお客さんが少ない。いつオープンしたSCかはわからなかったが、天井の低さや照明の暗さなどから建物自体も結構年数が経っていることが想像される。ここもきっとオープン直後は平日といえども凄いお客さんの入りだったに違いないが、時代の変化とともに今のような状態になったのだろう。。。

書店に関わらず、ショッピングセンターへの出店の怖いところはここだ。
自店の状況を問わず、競合SCが出店したり、SC自体に力と魅力がなくなればどれだけ自店が奮闘していようがSC自体にお客さんが来なくなる。反対に自店がどれだけ凡庸であっても、SC自体に集客力があればお客さんがたくさん来てくれる。

リブロ春日井店はまさに前者の状態だった。
3Fへ上がってリブロを目指す。明らかにお客さんの数より、3Fテナントの店員さんの数のほうが多い。全体が静まり返っていて居心地もあまりよくない。
そんな状況の中、リブロへ。

こんなにお客さんの入っていないリブロを見たことが無い。
といえるほどお客さんがいない。しかし、棚を見てみるとさすがはリブロと言える棚。
評論や人文など堅い本の棚もきっちりと管理されていて、見たことのない本も結構ある。
コミック売場の平台は、平積みコミックを斜めに置いたりと工夫が見えアクセントとなっている。

う~ん、中に入ればリブロなのだが・・・それにしてもお客さんが少ない。
たまたまボクが訪れたこの日が悪かったのかな?訪れた時間帯の問題?

リブロ春日井店
[PR]
by pilotfish73 | 2007-10-19 23:49 | 本屋回遊記

三洋堂書店鳥居松店

d0073690_038511.jpg先日いまじん春日井南店へ行った際、近隣の書店を2店ほど見て来た。そのうちの1店舗、三洋堂書店鳥居松店。

#65 三洋堂書店鳥居松店
愛知 5
愛知県春日井市鳥居松町3丁目79番地
0568-82-1934

三洋堂書店のHPをボクはよく見る。
社内報が大変勉強になるのだ。
ここの内容を参考に自店用の雑誌出しマニュアルを作成したり、店長交流会の記録を読んで自分の仕事への取り組み方を確認したりと、まだまだ未熟なボクには大変ありがたい内容なのだ。勉強にもなるのだが実際は読むたびに、その理論レベル高さと理念に圧倒される。

そんな三洋堂書店だが、実は今まで見に行くのを避けていた。
それはそこまでの理論を展開している書店を見て、その理想と現実とに大きなギャップがあったらがっかりすると思ったからだ。しかし、今回は春日井書店回遊ツアー?のメインである、いまじん春日井南店から車で10分以内であったため、意を決して三洋堂書店鳥居松店を訪れた。

結果は予想通りだった。
こんなに味気ない書店を見たのは久しぶりだった。
はっきり言えば、何も感じなかった。無。

人口2万いれば出店の余地があると考える上場企業が経営する書店の一面は、
その素晴らしい理論レベルとはほど遠い箱だ、とボクは感じた。
薄い商品量。薄暗い店舗。頻繁に店内放送される耳障りな企業CM。
各社新刊コーナーには半年以上も前の書籍が混じっており、提案は皆無。
う~ん、本当にコレがあの社内報を発信している三洋堂書店が経営する店舗なのだろうか。
コレが粗利の薄い書店で利益を生む良い方法なのか。

ここが三洋堂書店でなければ、ボクはこれほどがっかりしなかったと断言できる。

今度は、三洋堂書店の旗艦店舗と新店舗をじっくりと見てみたい。
こんなはずじゃない。


三洋堂書店鳥居松店
[PR]
by pilotfish73 | 2007-10-07 23:25 | 本屋回遊記

いまじん春日井南店

d0073690_2022973.jpg最近、忙しい。
そして奥さまも忙しくて、せっかくのお休みというのに奥さまが出張だったり、出かけるつもりがあまりの疲れからか、起きたら昼過ぎだったりと散々なのだ。そしてボクはと言えば、本屋さん巡りが出来ずにストレス絶頂。ピーク。よくよくボクは本屋さんがすきなのだと、実感した。

#64 いまじん春日井南店
愛知県4
愛知県春日井市美濃町2丁目3番地
0568-35-5900

ある日のこと、大手児童書出版社の営業さんが、いつも通り営業にきて突然、「からすやまさんブログ書いていませんか?」と・・・。!?
う~ん、まずい。バレタ。変な汗を拭きながら、しどろもどろに言い訳をしたが結局のところ完全にばれているのだ。ばれたのであれば仕方が無い。開き直って、何なら各地の本屋さんに営業に行っている、云わばある意味本屋めぐりのプロ中のプロである出版社営業さんに素敵な本屋さんを聞いてしまおう!と作戦を変更。

いまじんさんはいいですよ」

最初に教えていただいたのが、そう。今回の回遊先「いまじん」です。
実は、いまじんに関しては業界内の知人からの評判はあまり良いものではなかった。結構そちらのマイナスな意見が多かったように思う。しかし、版元営業さんの評判は良いものが多かった。この違いは何なのであろう?う~ん、疑問だ。結局その答えはお店を見てもわからなかった。というのも、いまじん春日井南店を見てマイナス意見が出る理由がわからなかったからだ。

d0073690_1212386.jpgさぁ、いざいまじん春日井南店へ。

入口を入るとまず風除室があり、そこにはあの有名な「カバーおかけしますか?」の作品が展示されている。これは一般の方から募集したブックカバーデザインを、実際にいまじんのブックカバーとして採用しているものだ。

今回ボクも本を買った際、1冊につけてもらったが、コレは素敵な試みですね。自分がデザインしたカバーが、書店のブックカバーとして多くの人に利用されるというのは嬉しいことでしょう。

その他、主要新聞社の書評がずらりと並んでいる。風除室の時点ですでにこの書店に対する期待値が非常に高くなり、ワクワクする。なんかいい予感だぞ。



d0073690_1205716.jpgさて、店内に入ると、いきなりの吹き抜けが開放的だ。BGMも最適な音量で入店時はジャズボーカルがかかっていた。BGMと店内の照明と天井の高さがまるで計算されたかのようなバランスで、非常に明るい気持ちにさせてくれる。コレは珍しい感覚だ。

訪れたのは平日の昼過ぎだったが、お客さんが多く大変活気がある。早速雑誌売場から見始めたが、その雑誌コーナーをぐるりと囲むようにゾーン分けされた各ジャンルの売場が、什器の色を変えながら配置されており、それはまるで各ジャンルの専門書店が1店舗の中に終結しているようで大変興味深いつくりなのだ。店舗レイアウトの設計時点からこの書店は優れているのだ。さぁ、ハード部分はある意味郊外型書店の最先端を行っていると思えるほど優れているが中身はどうだ。

いやぁ、これがまた良いのです。

各部門ごとに結構な時間を費やして見て回ったが、どこも棚メンテナンスが行き届いているだけではなく、しっかりと独自の提案がされていて見ごたえがある。本屋さんの顔とも言える文芸書コーナーでは、おぉこの作家ってこんな本出していたんだと次々に面陳されている本を手に取っていた。
途中で見たビジネス部門は若干見劣りしたが、それでもこのいまじん春日井南店の中では、というレベルで、他が良かったがゆえにだ。

特に秀逸な売場を作り上げていたのは趣味のゾーンで、車、電車、ミリタリー、アウトドアなど雑誌のバックナンバーやムックを数多く取り揃えて品揃えの幅が大変広く長時間いても飽きることがない。そしてそんな長時間の選書が苦にならないよう、各ゾーンの真ん中には机とソファーを堂々とおいてある。これは盲点だった。どうしても選書用のソファーや椅子などは売場の端や棚の端にひっそりと置いてしまいがちだが、売場の中心におくことによって利用マナーも良くなり、売場全体に落ち着いた安定感をもたらすのだ。うーむ。良い意味で確信犯ですな。

結局約3時間弱を費やし、気がつくと奥さまが手に2冊、ボクが3冊の本を持っていた。
よい書店だと奥さまがボクを呼びにきたりせず、いつの間にか購入本を手に持っているのだ。つまらないところだと、ある一定時間過ぎるといつの間にか奥さまがボクの後ろに立っていて、まるで「まだ?」とでも言いたそうについて回る。結局このいまじん春日井南店で奥さまがボクの後ろに無言で立つことはなく、二人とも満喫。

うーん。
いまじん春日井南店。初めて同じ郊外型書店で完敗と感じた。悔しいぜ。


いまじん春日井南店
[PR]
by pilotfish73 | 2007-09-26 02:22 | 本屋回遊記