カテゴリ:本屋回遊記( 85 )

友朋堂書店桜店

d0073690_234509.jpg本屋回遊記・目指せ全国制覇ツアー?
第一弾は北関東一周本屋巡りです。
まず初日は学園都市つくばです。
つくばと言えば、万博(古い?)今は研究所か・・・。
さてさて、つくばの本屋さんといえば、
そう、友朋堂書店です。

#53 友朋堂書店桜店
茨城県1 つくば1
茨城県つくば市桜1丁目14−1
029-857-8633

友朋堂書店はつくばにしか店舗がありませんが、不思議とメガブックストアーが進出していないつくばにおいては、4店舗を構える友朋堂はつくばを代表する書店なのです。今回は、その友朋堂書店最大の桜店へ行ってきました。

d0073690_255060.jpg北海道かっ!と言いたくなるような延々と続く並木道をひたすら北上し、筑波大が左手に見える十字路を右折して3分ほどさらに走ると友朋堂桜店が見えてきた。以前に友朋堂書店梅園店を見たことがあったので、あまりその新しさと広さに期待は持っていなかったのだが、桜店は結構新しく、駐車場も広い。おぉ~、ちょっと期待してもいいかも。
さっ、いざ友朋堂書店桜店へ。。。

店内は外から見たよりはるかに広く感じる。
入口左手には一昔前の定番レイアウト、週刊誌コーナーがあり、右手にはタウン誌とつくば関連の本がど~んと積んである。。。
ボクは地方の本屋さんに行ったとき、このコーナーを見るのが実は一番すきなのだ。地元の直販誌などその土地でしか見ることができない本があるからね。

雑誌コーナーは全体的にきれいに整理整頓されていて非常に見やすく手に取りやすい。さすがにつくばを代表する本屋さんだけあって、雑誌のアイテムも多く、専門誌や文化誌も充実している。

雑誌コーナーに沿った壁面に、趣味書、旅行書、郷土本の棚があったが、ここはあまり手が入っていない様子。しかし、料理本や芸術実用書は結構充実していて、棚のメンテナンスもしっかりとしていた。とりわけ書評関連のコーナーはアイテム充実度とメンテナンスレベルも非常に高くじっくりと見入ってしまった。。。

驚いたのは、児童書の少なさ。
友朋堂書店桜店はおそらく250坪前後だと思われるが、この広さでは今までに見たことが無いほど児童書は少なかった。そしてさらに驚いたのが、その児童書の少なさと反比例するかのような教育書の充実ぶり。う~ん、やっぱり地域性というのはあるのだなぁ・・・。子供が読む本よりも、教育者が読む本のほうが多いというのはなんだか複雑だぁ。知的レベルの高そうな街、つくばならではの棚構成かもしれない。。。

d0073690_333848.jpg教育書の充実ぶりに驚きながら、文庫の棚をぐるりと見て回ると、新たな驚きがまた一つ。
岩波文庫の量。
多いぞ、多いぞっ!
天下の新潮文庫と棚割がほぼ同じなのだ。
しかも、本が日焼けしたからといって返品できるわけではない岩波書店の文庫が、かなり状態の良い本ばかりなのだ。どこの大手へ行っても、結構岩波の文庫は焼けてしまっているものが残っていて、あ~いくら○○書店といえども、日焼けには勝てないのね、全部が焼ける前に売れるわけじゃないのね、と妙な安心感を得ていたが、ここは違ったxxx。
それにしてもそんなにここでは売れるのか?まぁ、もちろん売れないわけはないラインナップだが、それにしてもなのだ。
う~ん、恐るべし友朋堂。。。

「書店を見れば、その町の文化レベルがわかる」とは誰の言葉だったか・・・。
今回、以前から持っていたつくばという街の印象をつくばの本屋さんで実感した。
う~ん、恐るべしつくば。
いやっ、あっぱれつくば。


友朋堂書店桜店
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by pilotfish73 | 2007-06-16 03:52 | 本屋回遊記

本屋回遊記1周年

あっという間に1年が経ちました。
自分の趣味だった本屋さん巡りの記録として始めた
この本屋回遊記も1年で52店舗。

こんな本屋バカなブログを読んでくださっているみなさま、
本当にありがとうございます。
今後もどうぞよろしぅ。

からすやまは、今後も文化の担い手である書店人として
この本屋回遊記を続けていく所存でございます。。。



さてさて。
1年経って、ボクは一つ決めました。



本屋回遊記は、全国制覇を目指します。



何年かかるのかわかりませんが、
各都道府県最低1店舗を巡り、
47都道府県全て制覇するのです。

その際、可能な限りその県(土地)に根付いた本屋さんを訪れたいと思います。
本屋さんの商売特性を考えるとそのほうが良いと思うのです。
あ、でもナショナルチェーン店も今まで同様訪れるつもりです。
そして地元浜松は目指せ全書店制覇です!?うそっ!?
(勢いで書いてしまいましたxxx)

というわけで、全国各地の素敵な本屋さん情報をお持ちの方、
身近な素敵な本屋さんの情報をくださいませ。


目指せ全国制覇なんて、
無謀な目標を立ててしまった本屋回遊記を
今後とも温かく見守ってくださいませ。

さてさて、次回ですが
遅れてやってきたGW休みを利用して早速行ってきました。

本屋回遊記目指せ全国制覇第1弾ツアー、北関東編でございます。
一気に茨城、栃木、群馬の3県を巡ってきました。


いやぁ、本当に疲れました。
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by pilotfish73 | 2007-06-15 02:19 | 本屋回遊記

三省堂高島屋店

d0073690_10395577.jpg久しぶりの名古屋です。
というか久しぶりの本屋回遊記です。
5月初です。

#52 三省堂書店 名古屋高島屋店

会社の会議が午後からだったので、午前中のうちに名古屋入り。名古屋には見たい書店が山ほどあるのだが、時間もそんなにあるわけではないし、まぁまずは駅からすぐに行ける三省堂にいっとかなイカンと思い立ち寄りました。
ここの三省堂はボクが会社に入社したばかりのときに行ったきりだったので、かなり久しぶりだった。

さぁ、いざ天下の三省堂書店へ。
と・・・、ここどうやって行ったっけ??
エレベーターであがろうにも高島屋店がある11Fにはエレベーターが止まらない。。。う~ん、と少々悩んだがうろうろしていると恥ずかしいので、とりあえずエレベーターが止まる12F へ。あ、これでいいのか。12Fへエレベーターで昇り、12Fからエスカレーターで11Fへ降りるのだ。まぁ、考えればすぐにわかるのだが、1Fのエレベーターのところに案内が出ていると親切なのになぁ。。。

さて、無事に三省堂書店高島屋店へ無事に到着。
おぉ・・・、さすがにすごい人ですわ。平日のこの時間帯にうちのお店にもこんなに人がいたら、どんなに嬉しいことか。。。まずは、メインの新刊平台をぐるりと見て回る。あーいいなぁ。うちには全然入ってこない本が山積みですよ。相変わらず、ナショナルチェーンを訪れると取次の不条理配本システムに憤りを感じる。街の書店をつぶしたのは、もしかしたら競合店ではなくて、取次のシステムではないのか・・・な~んてことを考え、イライラを募らせながら、物欲しそうな目をして平台を見て回る。

よく思うのが、三省堂書店や丸善やら大手老舗は書店として何がすごいのかというと、それはもちろん商品量、品揃えなのだが、それよりも整理整頓の行き届き具合ではないかと思う。これは簡単なようだけど、かなり大変なはず。中小の書店を見て回って何が一番違うかというと、やはり商品量と整理整頓具合なのだ。大型書店でお客さんも入荷商品も常に多く、その中であの売り場を保つというのは相当大変なはず。まぁ、その分書店員も多いだろうけど・・・。

しかし、書店にとっての生命線である仕入れと陳列(配置)、そして陳列に伴った整理整頓というのは、言葉で言うより簡単ではない。大型店は一様にこの基本である整理整頓が秀でている。基本が完璧だからこそ、その先にある本の陳列に気を配り思考を凝らすことができ、さらにその先の仕入れに想像を取り入れることができるのではないか。ボクが思うに、中規模書店はこの法則がすべて逆になっているのではないかと思う。仕入れてから陳列場所を考え、陳列後にその周辺を整理整頓して終了。だから新たに入荷した商品がない棚はどんどん乱れていき、埃をかぶり売れなくなる。その悪循環が売り上げを落とし客足を遠のかせる。う~ん、そんなに簡単じゃないか?自分のお店がどうか、もう一度じっくりと考えてみよう。

三省堂書店高島屋店。
ここでは、結局うちの店で発注を何度やっても入ってこなかった本が平積みになっていたので、
2冊買ってしまった。うぅぅぅ負けたのだ。読書人のボクに書店人のボクが。
くそう。悔しい。
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by pilotfish73 | 2007-05-18 12:52 | 本屋回遊記

リブロ青山店

d0073690_2034794.jpg久しぶりに風邪をひいて40度の熱を出したりしていました。無事棚卸しも決算も終わり、やっと本屋回遊記に帰ってまいりました。

結構空いてしまいましたが、第2回東京本屋めぐりの6店舗目はせっかく外苑前で下車するのだから目の前にあるリブロも行こうよと思い、立ち寄ったリブロ青山店です。

#51 リブロ 青山店
東京都13
港区北青山2丁目12−16
03-3408-0701

朝からABC、BOOK246、嶋田洋書、COW BOOKSとちょっと変わった書店を巡ってきたので、この辺で普通の書店を・・・、って昔のリブロを知っている人からしたら、何言ってんだって言われそうですxxx。そう、ボクはリブロの黄金時代を知らないので、ボクの知っているリブロは一般総合書店で比較的デザイン、人文書に強いという程度のもの。しかもボク、東京に住んでいた頃も、なぜかリブロにはほとんど行ったことが無いのだ。別に避けていたわけでも何でもないのに何でだろ。

さてさて、そんな訳で意外と知らないリブロとあってちょっと楽しみ。さぁ、階段を下って中を見てみよう。ふ~ん。一見普通の本屋さん。BGMが無いので何だか落ち着かないなぁ。クラシックでも何でもいいので小さい音で何かかかっていないと、店員さんの電話の会話も丸聞こえだし、女子高生の大きな話し声もよりいっそう目立つ。何でBGMなしなんだろう。

入口正面にはビジネス書のランキング。
まぁ、ウチのと変わんないなぁ。レジ前の雑誌コーナーをぐるっと軽く見て回る。あー、やっぱりデザイン、建築系の雑誌が平積みになっている。売れるんだろうなぁ。ウチのお店じゃ1ヶ月に1冊売れるか売れないかの雑誌が、ど~んっと。いいな。

雑誌コーナーを通り越して、奥のデザイン書もさらっと見て回る。どうやらセール中らしい。ふ~ん。旅行書のコーナーがなかなか目を引く。この面陳什器いいなぁ。うちにも欲しい。旅行書がうまく見せれているかどうかは、コーナーの本を見てその土地に行きたいと思わせるかどうかだと思う。そんなのその本の写真とか、要するに出来の問題だろっ、と言われそうだが、い~や・そうじゃないのだ。やっぱり旅行書の並びと見せ方一つでその人の旅行先を決めてしまったら勝ちなのだ(何に?)。そして、ここリブロ青山店の旅行書の並びはなぜかワクワクするよい並びだったのだ。でも、結局それがなぜかわからなかったボクは未熟者。う~ん、悔しいなぁ。

その後壁面の人文書をじっくりと見てみる。在庫量や品揃えなど、規模的にもウチのお店の棚のよい参考となりそうだ。あ~ぁ、見易い良い棚だ。面白そうな本が並んでるなぁ。自分の目がとてもスムースに左から右へ、上から下へと流れる。一見普通の本屋さんで際立った特徴も無いように思えるのだが、棚を細かく見るとしっかりとメンテナンスされているのがわかる。そう、こういった棚の本屋さんだとあっという間に時間が過ぎるのだ。
結局ここでは、2冊購入。
「本を作る現場で、なにが起こっているのか!?」(雷鳥社)
「書店ほどたのしい商売はない」(日本エディタースクール出版部)
結局本屋さん関係の本を買ってしまったけど満足だからいいんだ。
今度は違うリブロに行ってみたいなぁ。一番有名なリブロってどこなんだろ。

リブロ青山店
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by pilotfish73 | 2007-04-05 21:55 | 本屋回遊記

J STYLE BOOKS

d0073690_20134796.jpgさて、第2回東京本屋めぐりの5店舗目です。本当は前回のCOW BOOKS後に2店舗巡って、最後に訪れたJ STYLE BOOKSですが、この本屋回遊記記念すべき!?第50回として、どうしてもこのJ STYLE BOOKSを紹介したかったのです。
何だか第30回の福岡天神ブックスキューブリックの回と同じ始まりですが、やっぱり節目には素敵な書店を紹介したくなっちゃうのだ。

#50 J STYLE BOOKS
東京都12
東京都渋谷区神宮前2丁目31−8
メイハウスビル1F
03-3402-7477

前回の第1回東京書店めぐりが終了後、取次から送られてきた月刊書店経営を見て「おぅっ!!」と唸った。永江朗さん連載の「この書店のここがスゴい!」でJ STYLE BOOKSが取り上げられていたのだ。何で東京に行く前にこの書店の情報を知らなかったのだと、東京から帰ってきたばかりなのに、すぐにも見に行きたくなってしまったのだ。
そんなワケで、今回の第2回東京書店めぐりを計画した時には、絶対にはずせない書店として1番最初にピックアップした。

会社の夏休み4連休を利用して福岡へ行って来たのはもう半年前。
最終日にブックスキューブリックという素晴らしい書店に出会った後、浜松に帰ってきたボクは、ある意味大いに仕事に熱中し、そしてある意味心のどこかに何とも言い難い疑問を抱えていた。それは、書店人としての自分を刺激するものでもあり、焦らせるものでもあったのだと思う。そして、その後社内の人事異動で望まないポストへと異動し、本というコンテンツのみに集中できない立場へと変わり、書店業に集中できる環境を切望した。

そしてその後は、それまでより忙しくなったため、書店巡りも今までのようには出来なくなり、行ってもどこか楽しめない、心ここにあらずな感じだった。

そんな中、やっと巡ってきたお正月休みを利用して、奥さんの実家に帰省するなか、1日を東京書店巡りに費やすことに決めた。ずーっと見たかった書店、J STYLE BOOKSを見たら何か自分の中で変わるかもしれない、何か見付かるかもしれないと思った。


6店舗を見終わって久しぶりの東京と、浜松では見ることのないタイプの書店を見ることができて、かなり気分はリフレッシュ。途中COW BOOKSを見たあとに奥さんは一旦取引先に顔を出すため別行動。ボクはその間に2店舗を巡って、さぁ、最後はJ STYLE BOOKSだ、と意気込む。合流した奥さんが、隣でなぜかボクと同じテンションでワクワクしている。

少し薄暗くなったきた裏原宿の静かな裏路地にJ STYLE BOOKSはあった。
外観を見て、気持ちがよりいっそう高ぶる。
う~ん、いいぞいいぞ。
敷居が高すぎない洗練されたスタイリッシュさだ。

入口を開けて2~3段の段差を降りると、正面に雑誌を多く面陳出来る島什器が2つ。その雑誌棚をぐるりと囲む形で書棚が設置されている。店内のライトはスポットの間接照明だが、これが随分明るい為、店内全体は気持ちのよい明るさだ。そして、ボクが訪れた時は、程よい音量でJazzyなHipHopがかかっていた。こんなに嫌味なく洗練された空間を作れる秘訣は何なのか?入店直後から、書棚・照明・BGMを含めてJ STYLE BOOKSの空間にドップリとはまった。

ゆっくりと棚を見て回ると、すぐに一つの特徴に気が付く。
それは、EspuireやPENといった雑誌のバックナンバーの取り扱い方。これは画期的だ。なぜなら、今までバックナンバーといえばそれは同じ雑誌を一まとめにし、バックナンバーあります的な扱いでしかなかったのだが、ここJ STYLE BOOKSでは各雑誌の特集によって、まるでイチ書籍のように各ジャンルの棚に置かれているのだ。

PENで集合住宅の特集が組まれていればその号は建築の棚へ、オランダアートの特集であればアート・デザインの棚へ、Esquireでイタリアの特集が組まれていればそれは旅行の棚へといった風に、各特集によって廃れることなく活きた情報として違和感なく棚に並んでいるのだ。なんで今までここに着目して棚を作る新刊書店が無かったのだろうか。確かに返品のことを考えると管理が煩雑で面倒なことは確かだが、イチ客としてみた時これほど雑誌が魅力的に並んでいる棚は今までに見たことが無かった。

雑誌の画期的な取り扱いに、おぅおぅ、素晴らしいぞ!と唸りながら棚を見ていると、奥さんは既に本を1冊手に持っている。なんだ、おい。ボクより先に購入本を選んでいやがるxxx。チラッと見た奥さんの顔はすごく楽しそう。
そう、キューブリックで一緒に棚を見ていたときの様に真剣に棚を見て、差しで棚に入っている本を1冊1冊丹念に取り出してはページをめくっている。わかるぞわかるぞ、その気持ち。

結局1時間以上棚をみて回り合計3冊の本を持ってレジへ行こうとしたら、奥さんが「お店の人に声をかけなさいよ」と、命令と言わんばかりの口調で言う。
そう、この本屋回遊記#30で紹介したブックスキューブリックの店主さんから、「次回はお話したいので声をかけてください」と先日コメントをいただいたのだ。本当はキューブリックのときも奥さんから「お店の人に声をかけてみなさい」と言われていたのだが、元来人見知りの激しい性分の為、そのときは断念したのだ。

そして今回。
オソルオソル本をレジに持っていって、会計をしてもらっている間にドキドキしながら、遂に声をかけてみてしまった。

「コチラはオープンしてどのくらい経つのですか?」(ボク)
(本当は06年3月3日オープンと知っているのに、緊張のあまりそんなことを聞いてしまった)
「ちょうど1年前です」(店主さん)
(ニコリと)

まず第一段階をクリアし、少し安心したボクは自分の素性を明かそうと、

「ボク静岡県の浜松で書店員をやっておりまして・・・」(ボク)
「あ、ブログ書かれていますよね!」(店主さん)

撃沈xxx。
その瞬間ボクの頭の中は真っ白。
色々とお聞きしたかったことも全てとんでしまった。
なぜだ、なぜシッテイルノダ。
シマッタ。
どこかかくれるところ・・・。
とワケのわからない思考に陥っているところへ、奥さまが。

中々正気を取り戻せないボクに気が付いた奥さんが、店主の大久保さんへボクの聞きたかったことを色々と質問し、大久保さんも気さくに色々と答えてくれる。少したっても変な汗は俄然背中を伝っているのだが、店主大久保さんの人柄もあって次第に正気を取り戻したボクも色々と聞いてみる。特に印象的だったのは、容易に想像できる大久保さんの前職の高い収入(下世話ですみません)を捨ててまで書店を開いた理由だ。

「何か、文化・社会貢献をしたかった」

こんなにストレートに響いた言葉は今まで無かった。
そして、無性に嬉しかった。こんな思いで書店をやっている方がやっぱりいるのだと。
そう、細部は色々と違うのかもしれないが、ボクも全く同じ思いで書店人であるからだ。

このJ STYLE BOOKSは店主大久保さんのそんな気持ちが全面に現れた書店だった。
棚の1冊1冊からビンビンと伝わる思いは、それだったのだと。。。
全ての本屋さん好きの人に見てもらいたい本屋さんでした。


そうそう、大久保さんにキューブリックに訪れたことを話したら、なんとJ STYLE BOOKS立ち上げの際に、大久保さんも福岡へ飛びキューブリック店主の大井さんに色々と教えてもらったそうです。
「書店の経験がないので、大井さんが唯一の師匠です」とおっしゃっていました。
あぁ。やっぱり繋がっていたんだー、と妙に納得しました。

今回、J STYLE BOOKSへ行ってお店を見て、店主大久保さんとお話できて良かった。
ボクは今ある環境で出来ることを、自分の将来のためになると信じて必死でやろうと。
そして、書店人である誇りを持って飽くなき探究心を持ち続けようと、改めて思いました。

気さくにお話をしていただきありがとうございました。
また本屋めぐりで東京へ行った際には、お邪魔させてください。

J STYLE BOOKS

J STYLE BOOKS
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by pilotfish73 | 2007-03-21 01:40 | 本屋回遊記

COW BOOKS 南青山

d0073690_2205766.jpg第2回東京本屋めぐり4店舗目は、前回の東京本屋めぐりで結局探すことが出来なかったCOW BOOKS南青山店。今回も結構迷ってやっとたどり着いたのでした。

#49 COW BOOKS 南青山
東京都11
東京都港区南青山3-13-14-2F
Dragonfly CAFE南青山
03-3497-0807

ランチ後、早速COW BOOKS南青山を目指す。が、今回もなかなか見付からない。住所を頼りに付近を結構歩いたのだが、なぜか該当の住所付近でそれらしい建物を見つけることが出来ないのだxxx。奥さんの取引先が表参道にあるので、この付近は結構詳しいはずの彼女も中々見つけられず。

う~ん、どこだ??カウブックスー。

と、立ち止まって再度しおりをポケットから取り出したら、突然奥さんが、
「あっ、COW BOOKSって書いてある看板」
と目の前の看板を指差した。
「あっ、牛の看板だ。ほんとだ」

やっとのことで見つけたCOW BOOKS南青山。うぅ、長い道のりだったなぁ。
さぁ、階段を上がって中に入ってみよう。

d0073690_2372097.jpg入ってみたものの、そこはボクの想像とは全く違う空間。どうやらボクのCOW BOOKSのイメージは中目黒店のほうのイメージをインプットしてしまっていたようだ。

こちらの南青山はDragonfly CAFEに併設されているブックショップというより、ブックスペース的な感じの手狭さ。

COW BOOKSのHPで見ていた中目黒店の店内を想像していたので、その狭小空間に戸惑いちょっとどうしてよいのかわからない感じになってしまい、結局15分くらい見てすぐに出てきてしまいました。

あんなに迷ってやっとたどり着いたのにxxx。


今回は、とりあえず散々迷ったお店にやっとたどり着けましたという報告です。
今度は、中目黒店にぜひ行ってみようと思います。

次回は、今回の第2回東京本屋めぐりのメイン。
どーしても行きたかった書店、J STYLE BOOKSです。
素晴らしいです。

COW BOOKS南青山
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by pilotfish73 | 2007-03-20 03:07 | 本屋回遊記

嶋田洋書

d0073690_2484149.jpg第2回東京本屋めぐり、3店舗目は40年の歴史を持つヴィジュアル洋書専門店の嶋田洋書です。今回の東京本屋めぐりのしおり(アホぅなワタクシは東京本屋めぐりをするにあたって、しおりなんぞ自分のために作っているのです)には、当初この嶋田洋書は入っておりませんでしたが、ひょんなことから偶然見つけたのでこりゃぁ行かにゃイカン、ってなワケでのぞいてみました。

#48 嶋田洋書
東京都10
港区南青山5丁目5−25
南青山郵船ビルTプレイスA 103
03-3407-3863

今回のしおりでは、BOOK246の後はBREAD&COMPANYでランチの予定だったのだが、行ってみるとなんとお休み。あーあ・・・。事前にしっかりと営業日等調べておいたのですが、奥さまが持っていた「パン屋さんが大好き」(マーブルトロン刊)の店舗紹介では年中無休となっていて、実際は月曜定休。う~ん、奥さまは大変がっかり。仕方が無いので、どこか別のところでお昼を食べようと、辺りをぶらぶらと歩いていたら偶然嶋田洋書を見つけたのです。

中に入ってみると、当たり前だけど全部洋書。
何だか場違いな雰囲気に何を見ていいやら戸惑いました。とりあえず知識が無くても色々と棚から本を引っ張り出して中を見てみる。アートに疎いボクでも、やっぱりこのデザイン洋書独特の重みとヴィジュアルで、見ているだけでも楽しめる。

ウチのお店は、所謂地方の郊外型複合総合書店(レンタル・セルあり)なのですが、ボクの趣味でデザインの洋書も結構在庫している。しかもこれが結構売れるのだ。先日、3ヶ月くらい置いていた、ANDY WARHOLのGIANT SIZEが売れてビックリした。これは本当にGIANTで、なんと本のサイズは42.4 x 32.8 x 6 cm もあるのだ。こんな大きな本を入れる袋は当然なくて、どうしようどうしようxxxと戸惑っていたら、お客さんは「そのままでいいよ」とGIANTな本を脇に抱えて帰っていきました。かっこえぇー。

そのANDY WARHOLのGIANT SIZEも当然この嶋田洋書に置いてあって、奥さまに「この本、この前売れたんだー」なんてことを言いながら棚を徘徊。

とにかく知っている本が本当に少なく、ウチに置いてある本を見つけるとなぜかホットして手に取ったりしていた。いつでも見れるのにねぇ。そして、終いにはお決まりの職業病発生で、こんなに高価な本ばかりだと冊数は少ないのに在庫金額はいったいいくらになるんだ???な~んてことをしきりに考えてしまいました。

ヴィジュアル洋書専門店だと、最近はスタイリッシュなあまりに敷居が高くて入りにくいお店が多いのですが、そこは40年の歴史のおかげか外観も店内も一般書店にスタイルは近く、スノッブな感じも全くせず、本に集中している空気感があって良かったです。

次回はちょこっとCOW BOOKS。

嶋田洋書
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by pilotfish73 | 2007-03-18 04:01 | 本屋回遊記

BOOK246

d0073690_1142245.jpg第2回東京本屋めぐりの2店舗目は、様々なメディアで取り上げられ既にその存在は超の付く有名店、BOOK246です。2004年のBRUTUS7/1号の表紙にもなり、東京と書店というキーワードで特集が組まれると必ずと言っていいほど紹介される本屋さんです。さぁ、その有名店BOOK246はどんな本屋さんなんだ?雑誌でしか知らなかったBOOK246へいざ。

#47 BOOK246
東京都9
港区南青山1丁目2−6ラティス青山 1F
03-5771-6899

BOOK246は、築38年のオフィスビルがクリエイター向けのマンションにリノベーションされることになった際に出来た書店とのこと。

そして、コンセプトは「旅」。

旅の季刊誌PAPER SKYがプロデュースの旅に関する本を取り扱っている旅の本屋さんだそうだ。この書店には、あのユトレヒトの江口さんや、TUTAYA TOKYO ROPPONGIの幅さんなどが関わっていて、当初から話題性はあったみたい。なんだかすごいみたいだけど、とにかく中に入って自分の目で見てみよう。。。

d0073690_1145011.jpg外観はボクの勝手な青山という土地のイメージにピッタリなオシャレな外観。そして、店舗は・・・おぅ、想像していた以上に小さい。でも、ぱっと見た感じの空間は素敵。入口の足拭きマット(こう呼んじゃうとすごくダサいけど)にロゴが入っていてかっちょいい。何か、スタイリッシュというよりはかわいい感じの空間。こんなにコンパクトな空間でも、こんなに統一感を出して本屋さんを演出できるとはちょっと驚き。

さてさて、肝心の並んでいる本を早速見てみよう。う~ん、本の状態が悪いものがちょっと多すぎるなー、というのが正直な感想。何だか非常にもったいない。

やっぱりこういったタイプの書店は、空間演出の比重が商材よりも多少強い気がするので、BOOK246で買ったという特別感を味わう為には、やっぱり清潔感のある綺麗な本であってほしいな、と思ってしまった。古本でもメンテナンスがしっかりとされているものとそうでないものは一目瞭然だし、新品のはずの本も焼けと傷みが目立ち、ちょっと買うのはためらってしまうような状態の本が多かったように思う。空間がとても素敵なだけに非常に残念。。。

オープンから年月も経ち、新品と古本の両方を取り扱っているからきっと単純にいかないとは思うけど、一回まっさらに埃っぽさを取り払って再構築したらもっともっと素敵な「旅」の本屋さんになるのじゃないかなぁ・・・と、余計なお世話だけど思っちゃいました。でも、こういったタイプの本屋さんが神保町のようにどこかに集まったら、それはそれは面白い町が出来るだろうな・・・なんて事をぼんやりと考えました。。。

次回は、偶然見つけた嶋田洋書。

BOOK246
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by pilotfish73 | 2007-03-17 02:55 | 本屋回遊記

青山ブックセンター 六本木店

d0073690_282382.jpg今頃やって来たお正月休み4連休を利用して奥様の実家へ帰省。そのうちの1日を、第2回東京書店めぐりとし、今回は6店舗を巡ってきたのだ。。。
今回のテーマは「書店における空間」。
まぁ、テーマなんて仰々しいことを言っているが、要するに前回の第1回東京書店めぐりで、大きな書店を幾つも回って想像以上に疲れてしまったので、今回は小さくても素敵な書店を中心に・・・というワケです。今回も色々と考えさせられ、感動し、勉強になりました。
まずは、トップバッター。ABC六本木店です。

#46 青山ブックセンター 六本木店
東京都8
港区六本木6丁目1−20
六本木電気ビルディング 1F
03-3479-0479

前回の東京書店めぐりで、青山ブックセンター本店にちょっと期待はずれだったため、今回はリニューアル後の六本木店へ足を運んだ。外観は記憶のものと大差はない(と言っても、6~7年前の記憶なので、かなりいい加減)。さぁ、いざ店内へ。

いやぁー。まいった。
むちゃくちゃカッコイイじゃないか。

入口正面の平台は、さすがにABCと言わんばかりか、デザイン関連の洋書と洋雑誌の平積み。まぁ、もちろん見たこともない本だらけ。ちょっと店内のスタイリッシュ過ぎる空間に圧倒され、意味もなく突然左の階段を上がってしまった・・・。
吹き抜けになっている店内は、壁面に階段が設置され、1階部分を見下ろす形にぐるりと2階があり、入口左手の2階は人文書と芸術関連、右手の2階部分はイベントスペースでボクが行った日は入れなかったが、壁一面に創刊されたばかりの「Numero TOKYO」が並んでいた。

高価な写真集が並ぶ平台前を通過し、階段を降りると中二階スペースに一般書や文庫などのゾーンがある。この文庫の棚も他の棚に対して斜めに設置されており、それだけでもアクセントになっていて空間として面白味がある。う~ん、何か小意気ですなぁ・・・。
文庫やら、新刊書などの商材選定はごくごく普通。

壁面の「和」フェアでは、さすがはABCの選定。知らない本がずらり。
しかもきいたこともない出版社のとても高価で巨大な本が積んであり、よそのお店ながら「これ返品できるのかなぁ・・・」などと心配してしまうあたりが職業病っぽくて我ながら嫌だ。などと思いながらも、またしても腕組みをし、よくわかりもしないのにふむふむとうなずき見てしまった。

全体的にコンパクトでタイトな印象のABC六本木店でしたが、とにかく空間が粋でスタイリッシュ。この感覚を地方の郊外店でやったら受け入れられるのだろうか・・・?東京の、しかも六本木だからしっくりくるのか?う~ん、あえて地方郊外店でこの空間演出を見てみたいなぁと本気で思う。

デザイン、アート、建築、人文の青山ブックセンターの真髄をこの六本木店で見れた気がして、ちょっと嬉しい気分でした。

次回は、BOOK246です。

青山ブックセンター 六本木店
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by pilotfish73 | 2007-03-16 03:00 | 本屋回遊記

谷島屋書店 呉服町本店

d0073690_21564136.jpgさよなら戸田書店静岡本店ツアーの3店舗目です。途中で奥様が行きたがっていたパン屋さんに寄ったりしていたので遅くなってしまい、お店のよい写真が撮ることが出来ませんでした。写真は良くないですが、お店はとても良かったので、ボクとしては満足・満足。

#45 谷島屋書店 呉服町本店
静岡県23 静岡市3
静岡市葵区呉服町2丁目5−5
054-254-1301

ボクの中での良い書店の定義の一つに、「変化・進化のある書店」がある。そして4年ぶりの谷島屋呉服町本店は、正に変化・進化のある書店であった。いやぁ~、ここの1階はかなりいい。同じ書店員として悔しさを覚え、素直にかっこいいーって思った。商材のチョイス、見せ方のセンス、雑誌陳列のセンス・・・。硬いイメージの谷島屋書店の王道を行ったストレートさがまたよかったのだ。

谷島屋書店呉服町本店は建物がちょっと変わっていて、おそらく2つのビルをつなげて?1店舗の書店としているのか、真ん中に壁を隔てて1階正面左手フロアが雑誌、右手フロアが新刊と文芸書と文庫にわかれている。おそらく4年の間に改装したのだと思うが、レジカウンターと床がシックなダークブラウンの木目調にまとまっていて、以前の古い感じはない。

雑誌売場はフロアを隔てている壁面にバックナンバーがあり、面陳で同じ雑誌を3面出しなどして目を引く仕掛けになっている。Penやサライなどチョイスもよく、あ~あこの特集の時気になっていたんだよなーなどと思いながら思わずじっくりと見てしまった。。。入口正面は雑誌のみの平台で、1アイテムあたりの冊数も非常に多く、あー雑誌が良く売れるお店なんだな・・・と感じた。奥へ行きそれぞれのジャンルの棚も見てまわるが、よくまとまっていて鱗陳列も少なく手に取りやすく戻しやすいとても見やすい売場であった。平台の1アイテムあたりの商品量も多くボリューム感があり、多少多目に見える在庫量もそれだけ売れているという活気の一種に見える。

雑誌フロアから隣の新刊・文芸書売場へ移動する。
雑誌売場の真裏にあたる壁面のイベントコーナーでは、一面で団塊フェアを開催。文芸書コーナーの一等地としてはかなり硬派なイベントで、正直お~渋い!カッコイイねぇ・・・、と思ってしまった。ボクだったら絶対に安易にメディア化本のコーナーにしちゃうのだろうな。でも本好きに取ってはこういう時事性はあるが、あまり他の書店の売場の一等地では行っていないようなこんな硬派なフェアに惹かれるだろうな。実際ボクもかなりこのコーナーで時間を費やしたし・・・。こんな飛ぶようにうれるわけではないフェアを一等地でやれる老舗のプライドと自信がにくいね。

それ以外にも新刊台も面陳列を多用しており、しっかりといい本が十分な量入荷する強みを随所に感じた。

う~ん、谷島屋書店呉服町本店。同じ谷島屋書店でも浜松のお店より一枚も二枚も上手な気がした。こんな書店が近くにあったらかなり頻繁に立ち寄るね。本好きは。

さぁ、やばいぞ。
気が付かない間に金太郎飴書店に足を突っ込んでいるのか?
やることは腐るほどある。見直せ!自分のところ。
と思わずにはいられなかった。

谷島屋書店呉服町本店
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by pilotfish73 | 2007-02-13 23:35 | 本屋回遊記