カテゴリ:仕掛けどうでしょう。( 25 )

悪人

d0073690_1541239.jpgいやぁ、風邪をひいてしまって、長引いております。かれこれ1週間以上鼻水と咳が出て、ひどい鼻声です。夏風邪は長引くようですので、皆様もお気をつけて。
さてさて、本屋さんめぐりのストックも結構あるのですが、仕掛けどうでしょぅのほうも溜まっているので、サクサクッと記事を挙げていきたいと思います。

#14 悪人
朝日新聞社 吉田修一

新聞連載小説らしいが、そんなことは知らなかった。吉田修一の小説らしからぬタイトルと、帯の吉田修一最高傑作!という一文に、書店員のくせに「おぉ、吉田修一の最高傑作なのですか、そりゃぁ読まにゃぁいかんですなぁ・・・」とまんまと買わされて読んだ。

吉田修一という作家はボクにとって色々な意味で特別。
ボクは書店人として当然本をとても大切にします。
しかし、過去に一度だけ読み終わった本をその場で床に叩きつけたことがあります。

それが吉田修一の「パレード」(幻冬舎)でした。

それは、本を大事にするボクの理性をも失わせるほど、気持ちの悪いラストであり、リアリティのあるラストだったのです。その時、二度とこの作家の本は読まないと心に誓ったのですが、わずか数ヵ月後に芥川賞を受賞した「パーク・ライフ」をなぜかまたボクは買ってしまい、今度はあまりの美しくさりげない文体に感嘆し、一気にこの作家のファンになってしまった。パークライフの舞台が日比谷公園で、そこはボクと奥様が結婚式を挙げたレストランの目と鼻の先というのも理由の一つ。パークライフを読むと、あの日比谷公園の情景が一寸の狂いもなく思い浮かべれるのだ。

さぁ、そんな吉田修一の「悪人」ですが、一気に読みました。
強烈でした。胸が痛みました。
読後、この吉田修一が魂を削って書いたであろう作品に、書店人であるボクが応えるにはどうしたらよいか考えた。それには、仕掛け販売で1人でも多くの人に手にとってもらうしかない、と思い30冊注文した。売れないかもしれない。でも何かしなければと強く思った。

良い本と思ったら、誰がなんと言おうとやるのだ。
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by pilotfish73 | 2007-08-05 02:37 | 仕掛けどうでしょう。

水の迷宮

d0073690_0234997.jpg「月の扉」がなかなか面白く、プチ仕掛け販売を行ったところこれまた売れ行きが良かったので、同著者の文庫最新刊、「水の迷宮」も早速仕掛けたのだ。おっと光文社文庫の仕掛けが連チャンだぁ。

#13 水の迷宮
光文社 石持浅海

水の迷宮も、月の扉同様一気に読みきった。
この著者のミステリーは純粋なミステリーとは言いがたい。トリック重視型ではなく、少しメランコリックなストーリーが重視されている。

「月の扉」は機内、そして今回「水の迷宮」は水族館。移り変わる場面場面で、自分も水族館の中を走り回り水の迷宮に迷い込むこむ。そんなイメージで読み進むとより一層楽しめる。。。

月の扉をウチで買ってくれたお客さんが、またこの水の迷宮を買ってくれたら嬉しいなぁ。
一人でも多くのお客さんが、ウチのお店の仕掛け販売は次何かな~?って期待して待っていてくれたら、本屋冥利に尽きる。

このお手製看板がなかなか好評だったのですが、この写真はボクが仕掛け販売をする際に、よくその写真を利用させてもらっているゆんフリー素材写真集より。ここのバックの写真は本当に素敵で、仕掛けたい本とイメージがぴたっと合うものが多いので重宝しております。
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by pilotfish73 | 2007-07-15 00:55 | 仕掛けどうでしょう。

父からの手紙

d0073690_20541459.jpgからすやまは書店巡りばかりしていて、自分のお店はほったらかしじゃないのかっ!という声がどこからか聞こえてきそうな気がして、最近慌てて「仕掛けどうでしょぅ。」をアップしております。書店巡りはお休みの日に、そして通常は一所懸命お仕事してますよ~。

#12 父からの手紙
光文社 小杉健治

ここ1ヶ月ほど、ちょっと厚めのミステリーにはまっている。と言っても、そんなにたくさんは読んでいないのですが・・・。

この小杉健治という作家さん、この父からの手紙を読むまでは、ボクずーっと時代小説作家だと思っていましたxxx。勉強不足ですねぇ。でもどうやらミステリーと時代小説を中心にかなりの冊数を出版しているベテランの作家さんのようでした。いやぁ、イカンイカン。

さて、この父からの手紙。
読後、不覚にも涙腺が少し緩んでしまい、「うん、この本なら仕掛けるに値するぞっ」と早速出版社に連絡し50冊確保。光文社さんは新刊文庫の補充注文に関しては非常に厳しく、基本的に受けてくれないが(たぶん・・・)、既刊本の仕掛け販売には非常に協力的で、基本的に満数出荷してくれる。言った数出荷してくれるので、こちらも1冊も返品するものか!と力が入るのだ。

現在仕掛け開始から1ヶ月と1週間で、27冊販売。
2ヶ月で50冊完売させると目標を立てたので、若干目標期間内での完売は厳しいが、諦めずに変化をつけて完売目指すのだ。。。と言っても、5冊程度は仕掛け終了後にも残して、棚前の平台に平積みするので、目標期間内の達成はもらったぜぃ。
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by pilotfish73 | 2007-07-07 21:11 | 仕掛けどうでしょう。

おいしいハンバーガーのこわい話

d0073690_19363310.jpg最近よく自分が読んだ文庫本で面白かったものは、50冊~発注をかけてプチ仕掛け販売をしている。今のところどれもそこそこの結果を出している。久しぶりに文庫以外で仕掛け販売トライなのだ。

#11 おいしいハンバーガーのこわい話
草思社 エリック・シュローサー 著 /チャールズ・ウィルソン 著 /宇丹貴代実 訳

実はこの本、ボクはまだ読んでいない。
厳密に言うと拾い読みしかしていない。
それでもこの本は間違いなく面白いだろうと予想がついた。
初回入荷が10冊あったので、そこから1冊自分用にスタッフ取置き棚に除けておいたのだが、あっという間にその10冊が残り2冊となったために、あ~ぁと思いながら除けておいた本を売場に戻した。

そして、う~ん・・・とお決まりの腕組みをしながら仕掛けようかどうしようか考えていた。そんなところにちょうどボクの同期からメールで、「ウチはおいしいハンバーガーのこわい話仕掛けるよ」と連絡があったので、「おいおい、それならウチも乗るよ!」と互いに競い合ってたくさんのお客さんに手にとってもらおうっ!と30冊発注したのだ。

本が店着し、すぐに陳列を開始。
並べてみるものの何かインパクトが足りないので、銀行に両替に行く前に、パートさんに「何かPOP作って!」とお願いした。

15分後。

帰ってきたら、おいしいそうでこわいくらい上手なハンバーガーが置いてあった。
う~ん、たったの15分でこんなもの作れるのか・・・。
このパートさん、以前にここでも紹介したペーパークラフトでキングギドラを作ってくれたパートさんなのだが、とにかくアイデアが豊かで工作が天才的にうまい。
いやぁ~、こんなPOPを一瞬で作ってしまうなんて素敵ですなぁ。

たくさん売らないと!
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by pilotfish73 | 2007-07-02 19:58 | 仕掛けどうでしょう。

月の扉

d0073690_21451615.jpg最近、仕掛けをやっていなかった。何だか雑務に追われ、全体的に精度が低下していく書籍売場の問題点修正に躍起になってバランスを欠いていた。。。もうちょっとボクも余裕を持って仕事しないとイカンなぁ、と思いながら久しぶりにプチ仕掛けをやっているのだ。

#10 月の扉
光文社 石持浅海

最近、久しぶりによく本を読んでいる。まぁ、さすがに書店員になる前ほど読めているわけではないが、1ヶ月に10~15冊くらいは読めているかなぁ・・・。そして今読んでいるのは専らミステリー。その中で面白かった本を50冊ほど仕入れて、レジ前で展開しているのだ。

石持浅海の作品を読むのは初めてだったが、まず何とも美しい表紙に目を奪われた。そして、帯にある「かつて、こんなに美しいミステリーがあっただろうか。」という文句に惹かれ読んでみたのだ。まぁ、帯の文句が当てはまるほど美しいとは感じなかったが、面白かったのは間違いない。そして、一気読みし、読み終えるのが惜しいと思いながら読了したのも久しぶりだった。

今のところ売れ行きは好調。1週間で15冊。この分だと1ヶ月で30~50冊程度の販売が見込めそうだ。売れ行きの波によっては初回の50冊から追加してみようっと。
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by pilotfish73 | 2007-04-25 00:41 | 仕掛けどうでしょう。

猫とフトンとゲームがあれば、今日も明日も大丈夫!

d0073690_2126057.jpg新風舎の営業さんが持ってきたチラシを見て、すぐに「これ仕掛けしたいから40冊くださいな」と言った。ゲームはほとんどやらないが、フトンは好きだ。寝るのが好きだ。そして、猫はもっと好きだ。

#9 猫とフトンとゲームがあれば、今日も明日も大丈夫!新風舎 のみねこ ¥1.029

我が家にも、そりゃぁ可愛い猫がいる。ばっちょ君。サッカーが大好きなボクが大好きなロベルト・バッジョからとった名前。だから本当はバッジョなのだが、呼びにくいのでいつの間にかばっちょになった。。。そんな猫好きなボクのアンテナにピ~ンッ!と引っ掛かったのがこの本。イラストもすごく可愛く、内容も本当に面白い。猫飼っている人なら誰もが、「あるある!」と言いながら笑うはず。一瞬で読めちゃうけど、和みまっす。仕掛け始めて1週間で10冊売れた。1ヶ月くらいで、8割売れると嬉しいな。

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最近、この本屋回遊記へのアクセスが異状に増えていて、ワケのわからないボクは・・・???
なんだなんだ?と思っていた。。。ウチの電脳奥さんに、「なんで?」と聞いたら調べてくれた。

理由はこれだった。。。

猫フトン

おぅおぅ!ビックリしたぞ。

「電器屋さんの本音」のときといい、今回といい、ボク一人の趣味のつもりでどうせ誰も見てないしねぇ・・・・・な~んて思って書いていたこの回遊記も、なんだか広まりつつあるのかなぁxxx。
でもあまり気にせず、今までどおり好き勝手に書きます!
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by pilotfish73 | 2006-10-11 20:35 | 仕掛けどうでしょう。

バブルの肖像

d0073690_19291117.jpg先月東京へ書店めぐりに行った際、ブックファースト渋谷店で思わず買ってしまった本がとても面白く、興味深い内容だったので、早速自店に帰って仕掛け販売用の発注をした。40冊。

#8 バブルの肖像
    アスペクト 都築響一(¥1.500)

ボクはバブルを知らない。と言うのは、別に若くてバブルの時代に生まれていなかった・・・、そんなわけではない。バブル絶頂期は、ちょうどアメリカに留学していて、日本に帰ってきた頃はバブル崩壊寸前だったからだ。だから毎晩接待・経費で散財し、就職なんてよりどりみどり、会社側が学生を接待するなど、話には聞いてもまったく想像が出来なかった。


1989年、日経平均株価が¥38.915.87を記録した。実に現在の約2.5倍。最近、プチバブルなどと言われているが、この本を読む限り本物のバブルは比較にならない。何しろ全てにおいてお金のかけ方が桁違い。宮崎シーガイヤ(総工費2000億)や、ホテル川久(総工費300億)、もはや想像すら出来ない当時のゴルフ会員権(4億2000万)や、露出が激しければ一晩の女王となれたジュリアナ東京、真夏でもゲレンデがそこにはあった世界一の屋内スキー場ザウスなどなど・・・。

いやぁ、時代が時代だとこんなことになってしまうのだねぇ。。。
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by pilotfish73 | 2006-09-20 20:50 | 仕掛けどうでしょう。

国マニア

d0073690_1852840.jpg青春出版から出ている「世界で一番おもしろい地図帳」(¥500)が一時期すごく売れた。今も売れ続けている。そんなにおもしろいのかと少し読んでみると、¥500にしては少し知識を吸収した気になれてお買い得&おもしろいかもしれないと思った。でも、この国マニアを見つけてしまっては、もう断然こっち。とにかく信じられないような国がこんなにもあるのかと驚いた。

#7 国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!
    交通新聞社(¥1,500) 吉田一郎

ここに出てくる国や地域には常識や道徳は通用しません。ハローキティ金貨が通用するクック諸島ニウエ、イギリスがつくった人工島を占領してつくった人口4人のシーランド公国、切手マニアのために切手を作りまくって財政を支えているピトケアンなど、地理の教科書には絶対に載っていないマイナーな珍国が52国も。ちなみに、ボクがこの本で紹介されている国で、知っていたのはバチカン市国のみでした。

仕掛け販売の商材選びが楽しいのは、何と言ってもこういった本をお客さんに紹介できること。
ちょっとした知識にもなるし、ボク自身が、「いやぁ~、こんな本を読みたかったんだよねぇ」と思える本をどかっ!と積んでお客さんが手に取ってくれるのを見るのが仕掛け販売の醍醐味。
この本、読む人によっては相当面白いはず。
売れ行きはちょっと地味目で、2日に1冊ペース。
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by pilotfish73 | 2006-09-19 19:22 | 仕掛けどうでしょう。

ギドラ登場。

#6 キングギドラ&トリケラトプス

キングギドラ   くもん出版:くもんのペーパークラフト
トリケラトプス  くもん出版:くもんのペーパークラフト


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これが仕掛けと言えるかどうかは・・・、びみょ~ぅぅぅx。だがしかしっ!ウチのパートさんに、「1ヶ月の宿題ね」とお願いして作ってもらったキングギドラとトリケラトプスのペーパークラフトをひっそりと我が店だけに登場させているのはもったいないので、コチラにも掲載したのだ。お願いしたパートさんは、ぶーぶー言いながらも楽しそうに作っていました。
d0073690_07336.jpg
ちなみに、ギドラ工作特別手当として、図書カード¥500(安っ!!)を差し上げたら、思いもよらない喜び様だったので、反対に申し訳ない気分になってしまった。。。この場を借りて、お礼。本当にありがとうございました。
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by pilotfish73 | 2006-09-14 00:20 | 仕掛けどうでしょう。

センゴク&静岡県の歴史散歩

d0073690_19323433.jpg三河&浜松の人には、センゴクは最高に面白いだろう。やはり地元が舞台になっている歴史コミックはたまらない。

#5 センゴク&静岡県の歴史散歩

センゴク(ヤンマガKC:講談社)
静岡県の歴史散歩(山川出版)


これがね、どれだけ面白いかってそりゃぁすごいんです。センゴクのせいで、我が家は最近城巡りや、NHKの大河ドラマ観賞やらで戦国ブームなのです。まぁ、昔からボクは歴史が好きだったのですが、こんなに深く入り込んで歴史を学んだことは無かったですね。最近は久しぶりに小説まで時代小説を読んでいます。

センゴクはコミックだから、それこそ一気に読めます。そして、センゴクを読んだ後は、センゴクでもたくさん出てくる史跡を「静岡県の歴史散歩」で追いたくなる。

いやぁ、普段何も気に留めることなく住み慣れたこの環境も、じっくりと歴史を振り返れば、それこそ家から20~30分で深い歴史ある史跡がたくさんあるのだなぁと驚く。

日本に260年戦争のない泰平を築いた徳川家康が、生涯初の負け戦を経験した三方原の戦いの跡地、そして負けた時に浜松城まで馬上で糞をもらしなが逃げたとされる道。全てすぐ近くにあった。ボクも普段家康がかつて通った道を、今知らず知らずのうちに通っているのだろうな。
それを知っているのと知らないとでは、何か人生の中での深みとして大きく違いがある気がする。やはり日本人である限り、浜松に住んでいる限り、自分の住んでいる国と自分の住んでいる土地の歴史は知っていたい、シンプルにそう感じた。

センゴクの10巻、「三方原の戦い」のシーンは壮絶です。一見の価値あり!
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by pilotfish73 | 2006-09-12 20:03 | 仕掛けどうでしょう。