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ブックスキューブリック

d0073690_22111048.jpg仕事に行詰っていた頃、ボクは何であんなにも書店で働くことを切望していたのだろうか?そんなことを考え、悩んでいた。そして、それを思い出すために、まずはボクが無条件で好きだった書店めぐりを再開しようと思った。そして、どうせ巡るのなら行った書店について一言でもいいから何か書き留めて、書店人としての自分の財産にしよう。そう決めてこの回遊記を始めた。4ヶ月ほど前からひっそりと始めた書店巡りも、多いのか少ないのか、30店舗目を迎えた。本当は、前回の丸善の後に4店舗ほど先に見ているのだが、30回記念?として、どうしてもこのブックスキューブリックを紹介したかった。

#30 ブックスキューブリック
福岡県2 福岡市2
福岡市中央区赤坂2丁目1−12
092-711-1180

九州の旅最終日の4日目。疲れはピークだったのだが、この日のボクはそんなものは気にしない。なぜなら、この九州の旅を決定した時に、観光地よりも先に行く場所として決めた書店、ブックスキューブリックが本日の行き先だからである。と言っても、今までの傾向から言うと、ボクが期待すればするほど期待値が高すぎてそのギャップに苦しむ傾向があるので、奥さんからは「そんなに期待しすぎないの!落ち着きなさい」と窘められていた。

この日は、前日までの肌寒さもなく快晴。
福岡城跡地を抜けて、けやき通りに出る。
なんだか洒落た通りだ。先月行った表参道を彷彿させるけやきの並木道。
そんな洒落た通りに面してブックスキューブリックはあった。
まずはお店の外観を・・・。
おぉっ!なんかいいぞ!敷居が高すぎないお洒落さだ(これ重要)。
お店の外観で、ボクの期待値は更に上昇。
落ち着かなければ。。。

店内に入るとすぐに、床の木が心地良くスーッと香る。
そして、ゆったりとしたボサノバが程よい音量で鳴っている。本当に心地良い。
15坪程の店内は、入口から全てが見渡せる。入って正面に新刊文芸書、ノンフィクションなどがあり、左手には総合情報誌。新刊の奥の台は女性誌とビジネス誌。奥の壁面に女性実用が並び、子育て、教育、人文社会、新書、文庫とレジに向かって並ぶ。入口右手の少し奥まったスペースには建築、デザイン書、写真集などがセンスよく陳列。こうやって見ると、15坪程とはいえ総合書店なのである(コミックと学参はない)。う~ん、なんだかすごくいいぞぉ。。。
ここで、前回の丸善の回でも挙げた、ボクの最新「理想の書店像」がガチッっと音を立ててブックスキューブリックとリンクした。

そう、キューブリックはわずか(既にわずかと言っていいのか絶妙と言うべきか悩む)15坪程ながら、素晴らしい書店だった。それは、店内の本を見るとわかる。全ての本に、スリップが2枚重なっており、これは出荷時のデフォルト(版元のスリップ)と取次(キューブリックはトーハンだった)の電算スリップ。つまり店内の書籍(雑誌は除く)は全て注文品なのである。おそらく、新刊ルートでの入荷は無くし、店内の本は全て自ら選ぶというスタンスでの書店運営にしているのだ。

自分が選んだ本だけが並ぶ書店。

素敵な響きだが、コレをやるには本当に手間を掛け、本と書店に対する知識と愛情と情熱が無ければ絶対に成立しない。それが、ここキューブリックでは素晴らしいレベルで成立していた。ボクも棚から何冊本を抜いて開いたことか。わずか3スパンしかない文庫の棚も、端から端までじっくりと見入ってしまった。硬い内容の本もあれば、雑学もあり、もちろん小説もある。おそらく店主が気に入っているのだろう、小説では川上弘美、角田光代、吉田修一、村上春樹などはほぼ全点揃っていた。

全体のバランスを見ると女性向けの本が多く、実際にボクが居た間も女性客が多かった。しかし、ターゲットは女性か?と言われたらおそらく違うだろう。ターゲットは近所に住む人々。みたいな感じじゃないかな。つまり書店はご近所商売という事をしっかりと踏まえた店作りをしているのだ。女性向けの本が若干多いのは、女性が安心して入店できるお店、という意味を込めた品揃えではないだろうか。ボクはそう感じた。

年間1000店舗近くの書店が閉店している。
その大半は所謂町の書店だ。お店の規模としたら、まさにこのキューブリックと同じである。町の書店が閉店する理由に、書店の巨大化が原因とされているが、そればかりではない気がする。変化と進化がないから衰退するのではないか。そう簡単に言うな!と言う気持ちもわかるが、ボクだって自分のお店を魅力ある書店にする為に必死だ。膨大な品揃えという武器がない書店にとって変化と進化は闘う為の必須条件だと思う。それがなければ、15坪でも100坪でも300坪でも閉店に追い込まれるのではないか。

例えば、200坪の書店の在庫がいったい年に何回転するのか?1年に1回も売れない本のほうが多いのではないか?そう考えたら、わずか15坪の書店でも、入念に選んだ本によって回転率を上げ、入れ替えを繰り返し鮮度を保つことによって、200坪の書店にも匹敵するような書店にすることも不可能ではない気がする。

今回、1000坪級の書店を3店舗見たが、確かに品揃えといった点においては見たこともない本に出会ったりし、大変楽しめる。だが、ゆっくりとお店全部を見れるのかと言われたら否。本を見る楽しさはあっても、その箱である書店そのものを楽しむことはできない気がする。そのような観点から考えても、時代に逆行しているかのように見えるキューブリックはある意味最先端なのかもしれない。このような書店が、全国各地で見れるようになると、また本全体の売れ行きが上向きになるのかもしれない。そして、ベストセラーの販売部数のみが伸び続けるといった異常現象もストップするのかもしれない。

う~ん、あまりの感動でなんだか色々と書きすぎてしまいましたが、ブックスキューブリック。
今まで見た書店の中で、ボクのNo.1でした。
久しぶりに、本と書店という空間を一緒に楽しめました。
そして、何よりも居心地が大変よかった。
浜松から遠く福岡まで見に来た甲斐がありました。
また福岡に行ったら必ず行きます。
どうもありがとう。

結局キューブリックでは5冊購入。
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ブックスキューブリック
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by pilotfish73 | 2006-09-30 01:00 | 本屋回遊記

丸善福岡ビル店

d0073690_351188.jpg会社の4連休を利用して、九州の親戚周りをして来た。勝手に書店巡り専門家としては、滅多に来れない九州とあって、博多周辺にあるいくつかの書店をピックアップし例のごとく回遊してきた。

#29 丸善福岡ビル店
福岡県1 福岡市1
福岡市中央区天神1丁目11−17
福岡ビル 2・3F
092-731-9002

九州3泊4日で、長崎佐世保、熊本、博多×2、計4箇所に点在する親戚宅を訪れるとあって、予想外に大変。あま~い計画+親戚からの大歓迎にあい、初日からボクの回遊計画は大きく崩れた。

本当は、初日に紀伊国屋書店福岡本店へ行き、しっかりと回遊レポートを提出する予定であったのだが、初日は紀伊国屋の閉店時間にやっと博多に戻ってきたため、まったく見れず。2日目も、19時から紀伊国屋の予定が博多に戻ってきたのが20時。ビル6Fのワンフロアの紀伊国屋という情報しかなかった為(500坪くらいのイメージ)、まぁ1時間あれば十分か・・・と考えていたのだが、甘かった。ワンフロアできっと1000坪近くあったのでは?と思う。在庫も100万冊はあるだろう。というわけで、一応紀伊国屋も見たのだが、今回はしっかり見れなかったのでレポート未提出。

さて、前置きが長くなったが丸善福岡ビル店です。
コチラの丸善は2F・3Fの2フロアでおよそ1000坪弱くらい?きっと在庫は昨日の紀伊国屋より10万~15万冊は少なそう。通りを挟んで向かいに巨大ジュンク堂福岡店があるので、老舗の丸善としては相当プレッシャーのかかる店舗と思われる。

第一印象は、一昔前のメガブックストアーのイメージ。大きくて品揃えはもちろんいいのだが、レイアウトがごちゃごちゃしていて、とにかく欲しい本そのものよりも、その本があるジャンルを探すのがまず持って大変。私見だが、ワンフロアが300坪以上の場合は、本棚(什器)を整然とさせたほうがいいように思う。つまり、端から端まで通りを見渡せる方がよい、ジュンク堂方式ですね。丸善ももちろんジャンルごとにまとまっているのだが、ノンフィクションと国際情勢の棚が離れていたり、新刊の位置がジャンルごとにはっきりとしていなかったりと、とにかく探しにくい印象を受けた。慣れてしまえばいいのかもしれないが、ボクには探しにくかった。

また、新刊台にはベストセラーが並んでいるのだが、関連性が薄く、なぜか手に取る気がしない。ボクのお店には新刊として1冊も入荷しない商品が山のように積んである。せめてここにある1冊がウチに入荷してくれれば、と思う本が何冊もある。ウチだってそれほど小さい店ではない。売上だってそれほど少なくない。そう思うと、今現在の取次の配本システムに激しく憤りを感じ、違和感を感じ、無駄を感じる。丸善のように大手老舗ブランドにはこんなにも大量の送品をするのに対し、小さくてもがんばっている零細書店には1冊も送品しない。こんなシステムに何の意味があるのか・・・。う~ん、流通業として見た場合、書店業界だけ10年も20年も遅れているのがよくわかる。まぁ、コレは大手の書店に何の非も無いので、丸善を見てこんな憤りを持っても仕方が無いのだが・・・。

棚をぐるぐると見て回りながらそんなことを考えました。

まぁ、こんなことを考える時点でボクとしてはこのお店に大きな魅力を感じることが出来なかった、ということだと思います。やはり書店は奥が深い。一時期はボクの理想の書店は全ての本が揃っている店(イコール超巨大書店)、でしたが、ここ数年の書店の巨大化に疑問を持ち始め、小さくても質の高い、お客さんから指示される書店も出来るのではないか?という思いが、ここを見て更に強くなった。書店の中身は常に変化するもの。そして書店は規模を問わず、各々の規模に沿って常に進化するもの。老舗と言えども、ビッグブランドと言えども、進化なき書店に魅力はない。そう思いました。

丸善を見た翌日に、前述したボクの最新理想書店像を、ここ福岡で目の当りすることになるとは思わなかった。それは、また次回。


丸善福岡ビル店
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by pilotfish73 | 2006-09-29 04:15 | 本屋回遊記

バブルの肖像

d0073690_19291117.jpg先月東京へ書店めぐりに行った際、ブックファースト渋谷店で思わず買ってしまった本がとても面白く、興味深い内容だったので、早速自店に帰って仕掛け販売用の発注をした。40冊。

#8 バブルの肖像
    アスペクト 都築響一(¥1.500)

ボクはバブルを知らない。と言うのは、別に若くてバブルの時代に生まれていなかった・・・、そんなわけではない。バブル絶頂期は、ちょうどアメリカに留学していて、日本に帰ってきた頃はバブル崩壊寸前だったからだ。だから毎晩接待・経費で散財し、就職なんてよりどりみどり、会社側が学生を接待するなど、話には聞いてもまったく想像が出来なかった。


1989年、日経平均株価が¥38.915.87を記録した。実に現在の約2.5倍。最近、プチバブルなどと言われているが、この本を読む限り本物のバブルは比較にならない。何しろ全てにおいてお金のかけ方が桁違い。宮崎シーガイヤ(総工費2000億)や、ホテル川久(総工費300億)、もはや想像すら出来ない当時のゴルフ会員権(4億2000万)や、露出が激しければ一晩の女王となれたジュリアナ東京、真夏でもゲレンデがそこにはあった世界一の屋内スキー場ザウスなどなど・・・。

いやぁ、時代が時代だとこんなことになってしまうのだねぇ。。。
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by pilotfish73 | 2006-09-20 20:50 | 仕掛けどうでしょう。

国マニア

d0073690_1852840.jpg青春出版から出ている「世界で一番おもしろい地図帳」(¥500)が一時期すごく売れた。今も売れ続けている。そんなにおもしろいのかと少し読んでみると、¥500にしては少し知識を吸収した気になれてお買い得&おもしろいかもしれないと思った。でも、この国マニアを見つけてしまっては、もう断然こっち。とにかく信じられないような国がこんなにもあるのかと驚いた。

#7 国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!
    交通新聞社(¥1,500) 吉田一郎

ここに出てくる国や地域には常識や道徳は通用しません。ハローキティ金貨が通用するクック諸島ニウエ、イギリスがつくった人工島を占領してつくった人口4人のシーランド公国、切手マニアのために切手を作りまくって財政を支えているピトケアンなど、地理の教科書には絶対に載っていないマイナーな珍国が52国も。ちなみに、ボクがこの本で紹介されている国で、知っていたのはバチカン市国のみでした。

仕掛け販売の商材選びが楽しいのは、何と言ってもこういった本をお客さんに紹介できること。
ちょっとした知識にもなるし、ボク自身が、「いやぁ~、こんな本を読みたかったんだよねぇ」と思える本をどかっ!と積んでお客さんが手に取ってくれるのを見るのが仕掛け販売の醍醐味。
この本、読む人によっては相当面白いはず。
売れ行きはちょっと地味目で、2日に1冊ペース。
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by pilotfish73 | 2006-09-19 19:22 | 仕掛けどうでしょう。

谷島屋書店連尺店

d0073690_23375749.jpg現在、浜松と言えば谷島屋と言われる、浜松最大手谷島屋書店の本店(現連尺店)へ行って来た。リニューアル後訪れていなかったので、良い機会だった。

#28 谷島屋書店連尺店
静岡県14 浜松市11
浜松市連尺町309−1
053-453-9121

1階は雑誌、文芸書、文庫、新書、実用書、ビジネス書、人文書。
2階は法律書、専門書、語学書、芸術書、人文書。
3階は以前と同じ、学参とコミック。

やはり圧倒的に面白いのは、1階。谷島屋書店は老舗だけあって、人文書の類が浜松の書店の中では圧倒的に強い。新刊の入荷具合や在庫量を見てもそれは一目瞭然。反対に、女性実用や女性誌などの在庫は非常に少ない。コレは近隣の谷島屋書店メイ・ワン店(現本店)があるからまったく問題ないだろう。反対にメイ・ワン店(現本店)の女性誌の総量はおそらく浜松イチ。それぞれの店舗の距離も歩いて10分程度なので、同じ会社の書店同士でうまく棲み分けも出来ている様子。

以前2階にあった人文書の中で、今回のリニューアルに伴って1階に移動したジャンルは歴史書。これはボクが今一番楽しんでいるジャンル。2階にあった時よりも若干在庫も増やした様子。高額な専門書に近い書籍も小数だがしっかりと在庫してあり、柏書房から出ている「書で見る日本人物史辞典」(9.975円)など、時間を忘れて熟読してしまった。と言っても、先月行った豊橋の精文館本店に比べると見劣りする在庫であったが・・・。それでも浜松の中では、やはり一番その手の書籍の品揃えはいいだろう。

その他、ノンフィクションや社会問題(読み物)の新刊の入荷状況や、品揃えもなかなか良い。所謂コアな本好きには、まずまず満足できるレベルではないかと思われる。そういった本が多いせいか、お客さんも静かに選書している方が多い。しかし、女性誌・女性実用が少ない為、当然のごとく女性客が少ない。女性はちょっと入りにくい雰囲気かもしれないけど、まぁ気になるほどではない。

外の街路に面したショーウインドウには、講談社創業100周年記念出版の「興亡の世界史」や、ビジュアルNIPPON江戸時代(小学館)、全面新版学習漫画中国の歴史全10巻(集英社)などの予約取り広告告知が奇麗に飾られていて目を見張る。谷島屋書店のHPを見るとわかるが、全社を挙げての予約取りに力を入れている模様。こういった、売り難いが出版社が文化の担い手として出版する良書を、売り手の書店も力を入れ、手助けして売る努力をするということは非常に大切だと思う。ボクもその重要性をよく考え、自店に生かしたい。


谷島屋書店本店

* 2009年3月6日より、旧メイワン店がリニューアルオープンし、谷島屋書店浜松本店へ。
   旧本店が、谷島屋書店連尺店へ変わりました。今度の本店、すごいぞ。
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by pilotfish73 | 2006-09-19 00:24 | 本屋回遊記

よむよむ浜松プラザフレスポ店

d0073690_215332.jpg先日、ウチのバイトさんから「よむよむが閉店するらしいです」と衝撃のニュースを聞いた。まさかぁ~。。。それがボクの最初の思い。だって、いいお店なんだもん。

#27 よむよむ浜松プラザフレスポ店
静岡県13 浜松市10
浜松市上西町1020−1
053-411-6946

確かにオープン後、近隣にイオン市野店ができるまでのような賑わいを最近は見たこと無かったし、レイアウト変更後に行って、う~ん、このレイアウト変更ははっきり言って失敗だなとも思った。しかし、広さ、メンテナンスレベル、クリンリネスレベル、商品量、どれをとってもレベルは低くなかった。商品の在庫バランスはオープン当初から良くなかったが、専門書の量などは、さすがにジュンク堂と提携しているだけあって、浜松では1、2位を争う品揃えであった。

数ヶ月前に、よむよむの親会社がよむよむの株式の9割をリブロに譲渡したとのニュースを聞いたばかりだった。その兼ね合いで、よむよむの取次が全て日販へ移行し、これからどのように変わるのかな?と期待していた矢先の浜松プラザフレスポ店閉店だったので、本当に驚いた。

これで、ボクが勝手に指定した浜松書店激戦区(3箇所)の1箇所でまた書店が1店舗無くなった。よむよむがあった界隈は、イケヤ宮竹店とTSUTAYA浜松中央店、ヨーカドー内のくまざわ書店となった。。。やはり2年ほど前までが出店のピークで、それから始まった淘汰は今も続いているようだ。ボクのお店もその真っ只中で戦っているのだなぁ・・・。気を抜いちゃぁイカン。

9/24、短い歴史に幕を閉じる。
さよぅなら、よむよむ。


旧よむよむ浜松プラザフレスポ店
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by pilotfish73 | 2006-09-14 21:42 | 本屋回遊記

ギドラ登場。

#6 キングギドラ&トリケラトプス

キングギドラ   くもん出版:くもんのペーパークラフト
トリケラトプス  くもん出版:くもんのペーパークラフト


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これが仕掛けと言えるかどうかは・・・、びみょ~ぅぅぅx。だがしかしっ!ウチのパートさんに、「1ヶ月の宿題ね」とお願いして作ってもらったキングギドラとトリケラトプスのペーパークラフトをひっそりと我が店だけに登場させているのはもったいないので、コチラにも掲載したのだ。お願いしたパートさんは、ぶーぶー言いながらも楽しそうに作っていました。
d0073690_07336.jpg
ちなみに、ギドラ工作特別手当として、図書カード¥500(安っ!!)を差し上げたら、思いもよらない喜び様だったので、反対に申し訳ない気分になってしまった。。。この場を借りて、お礼。本当にありがとうございました。
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by pilotfish73 | 2006-09-14 00:20 | 仕掛けどうでしょう。

センゴク&静岡県の歴史散歩

d0073690_19323433.jpg三河&浜松の人には、センゴクは最高に面白いだろう。やはり地元が舞台になっている歴史コミックはたまらない。

#5 センゴク&静岡県の歴史散歩

センゴク(ヤンマガKC:講談社)
静岡県の歴史散歩(山川出版)


これがね、どれだけ面白いかってそりゃぁすごいんです。センゴクのせいで、我が家は最近城巡りや、NHKの大河ドラマ観賞やらで戦国ブームなのです。まぁ、昔からボクは歴史が好きだったのですが、こんなに深く入り込んで歴史を学んだことは無かったですね。最近は久しぶりに小説まで時代小説を読んでいます。

センゴクはコミックだから、それこそ一気に読めます。そして、センゴクを読んだ後は、センゴクでもたくさん出てくる史跡を「静岡県の歴史散歩」で追いたくなる。

いやぁ、普段何も気に留めることなく住み慣れたこの環境も、じっくりと歴史を振り返れば、それこそ家から20~30分で深い歴史ある史跡がたくさんあるのだなぁと驚く。

日本に260年戦争のない泰平を築いた徳川家康が、生涯初の負け戦を経験した三方原の戦いの跡地、そして負けた時に浜松城まで馬上で糞をもらしなが逃げたとされる道。全てすぐ近くにあった。ボクも普段家康がかつて通った道を、今知らず知らずのうちに通っているのだろうな。
それを知っているのと知らないとでは、何か人生の中での深みとして大きく違いがある気がする。やはり日本人である限り、浜松に住んでいる限り、自分の住んでいる国と自分の住んでいる土地の歴史は知っていたい、シンプルにそう感じた。

センゴクの10巻、「三方原の戦い」のシーンは壮絶です。一見の価値あり!
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by pilotfish73 | 2006-09-12 20:03 | 仕掛けどうでしょう。

往来堂書店

d0073690_1938414.jpgさぁ、東京の書店巡りも最後のお店。一番行きたかった書店。千駄木にある往来堂書店。ココには、色々な思い入れがあるので、今回の東京の書店巡りでも、一番最後にした。

#26 往来堂書店
東京都6 文京区1
文京区千駄木2丁目47−11
ナイスアーバン千駄木 1F
03-5685-0807

ボクがまだ東京に住んでいた4年ほど前、当時コンピューターのエンジニアをしていたが、会社のお昼休みと仕事が終わってからそれこそ毎日のように本屋さんへ通っていた。これは冗談抜きで毎日。当時、杉並区の荻窪に通勤していたのだが、荻窪にある「荻窪ブックセンター」という本屋さんへ本当に毎日新刊のチェックをしに通っていたのだ。毎日通わないと、何か面白い新刊が出ていたらどうしよう・・・と、落ち着かなかった覚えがある。いやぁ、今は逆の立場だから、当時のボクみたいなお客さんは、お店にとっては大変ありがたいねぇ。。。

その本屋さんで、「本屋はサイコー!」(新潮OH!文庫)という本に出会った。結局コレがボクの人生を変えたわけだ。その前から、本屋さんで働きたいという強い思いは、ボクのなかで隠せないものになっていたが、まず給料があまりにも安いことと、書店の求人自体がなかなかないということもあって、実際に働くには至らなかった。ただ、書店員ではなかったにも関わらず、「本屋はサイコー」を読んで、文脈棚の概念ってよく考えれば当たり前のことなのに、何でそんな書店を見かけないんだろう・・・、自分もいつかこんな町の本屋を自分で持って町の本屋を復権させたい、などと想像を膨らませていた。

その「本屋はサイコー」であるが、同業者ならご存知の通り、著者は初代往来堂店主安藤哲也さんだ(2004年に楽天ブックスの店長に就任してからその後はわかりません)。この人、出版社勤務から書店、書店プロデュース、オンライン書店と、本と書店に携わる仕事のエキスパートなのです。廃れていく町の本屋さんの復権を掲げて10年前にオープンした往来堂は、現在も主流であるメガブックストアーの対極に位置し、当時ほとんどの人が今更そんな書店成功するわけがない、すぐにつぶれると思ったと言っていたようです。しかし、もう10年です。すごいです。



さて、朝早くに浜松を発って炎天下の元、東京での書店巡りも遂に予定の最後である6件目の往来堂にたどり着きました。いやぁ、とにかく足がだるいのと鞄が重い(買った本と、電車で読んできた本などでバッグの中に6冊もの本が・・・)のとで、疲れはピーク。しかし、待ちに待った往来堂という事もあって、最後の気力を振り絞り店内へ。

確かに町の書店でこんなレイアウトの本屋さんは見たことがない。雑誌が奥にある、入ってすぐの左手の棚が岩波文庫や岩波新書、右手の棚が人文書、そんな町の本屋さんは本当にないであろう。事前に情報として頭の中にあったが、実際に見るとやはり驚く。
棚をじっくり見ていくと、同じジャンルの商品がつながりを持ってしっかりと並んでいる。しかし、ボクの期待していた文脈棚はそこには無かった・・・。ジャンルを跨いでの陳列を見つけることができず、見るものをあっと言わせるような、納得させるような面白味もない。確かに、この規模の書店ではまず見かけることのない、マイナーな出版社の面白そうな本はいくつか見つけることができ、本へのこだわりをとても強く感じたが、ボクはそれを見たかったわけではない。それは、それこそメガブックストアーに行けば、往来堂で見た何十倍も見つけることができるから。

オープンから10年の時を経て、そして店長も2代目。
2代目店長さんの日記も、1週間に1回まとめ読みをしていて、メルマガも読んでいる。本への深い知識にいつも感服しています。それ故に、ボクの期待があまりも大きすぎ、想像を絶するような何かを、知らず知らずのうちに求めてしまっていたのかもしれません。結局、往来堂でボクが感動することはありませんでしたが、今回、様々な意味でやはり往来堂へ行ってよかった、と心底思いました。

今回渋谷を経由したのに、J STYLE BOOKSへ立ち寄らなかったことだけが非常に心残り。次回の東京書店巡りでは、1番に行くことにしよう。


往来堂書店
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by pilotfish73 | 2006-09-09 23:39 | 本屋回遊記

青山ブックセンター本店

d0073690_124403.jpg一旦中断した東京書店巡りの続きです。クレヨンハウスを見て子供たちの元気に圧倒されたあと、青山ブックセンター本店へ行って来た。

#25 青山ブックセンター本店
東京都5 渋谷区4
渋谷区神宮前5丁目53−67
コスモス青山コスモスウエスト B2F
03-5485-5511

突然の青山ブックセンター全店閉店のニュースが業界を驚かせたのは、ちょうど2年ほど前だったか。ボクも東京に住んでいた時には、時々本店や新宿店へ足を運んで、その独自性を大いに気に入っていたので、突然の倒産・閉店のニュースには心底驚いた。実際はABC本体の営業不振ではなく、親会社の負債が理由だったかな・・・?そして、その後すぐにABC経営再建の手立てとして、洋販が支援をし本店と六本木だったか新宿だったかだけが営業再開をしたと記憶している。今回は、そんな一連の流れのなかで、ABC本店が現在どのようなお店になっているかな?相変わらずナイスセレクトで面白いお店なのかな?という思いで、少し覗いてみた。

長いエスカレーターを降りて、地下二階にある本店入口へ来ると随分と懐かしい気がした。まぁ実際6年ぶりくらいだから、本当に懐かしいのだけれど。さっそく中に入ってみる。以前とあまり変わらない気がするが、最近の多くの書店に慣れているせいか、照明が中途半端な明るさの気がしてしまう。最近の傾向として、照明はコレでもか!と言うほど明るくするか、ちょっと洒落た空間を演出して、反対に暗めにするかの2点が主流であるきがする。その点、ABC本店はどちらとも言えず、なんだか印象が暗い。

棚を入口から奥までじっくりと見てまわったが、メンテナンスが行き届いていない。1箇所、環境関連の棚だけは品揃えもよく、メンテとしてもしっかりとされていて棚自体が生きていた。それ以外は期待値が高かったせいか、色あせた本や、カバーの破れている本がちょっと気になり、セレクトも特に面白味を感じることができなかった。

店舗奥に入って、ABCの代名詞とも言えるデザイン書コーナーを見る。さすがにココはすごい。商品量も多く、アートに疎いボクでも手にとってみたくなる本が山のようにある。しかし、ここでふと考えた。最近、特に東京ではこの類の本を取り扱う専門店が増えており、各種メディアでも取り上げられる機会が多く、スポットが当たっている。そういったことを考えると、昔のように、デザイン書、建築書などを買うならABCということも以前に比べると大幅に減っているのではないか。独自のセレクトとデザイン書で有名な総合書店として今までは良かったものの、そのデザイン書に関して専門店が多くなった今としては、いかに普通の本の部分で他と差をつけるかを考えなくてはいけないのではないか・・・。昔は、そのセレクトの部分も独自性があり、面白かった印象があったが、今回行ってみて、午前中に回った渋谷ブックファーストと比べると、総合書店として考えた場合、若干落ちる気がした。また、今回見てまわった書店の中で、クリンリネスレベルが一番低かった。

今後を考えた場合、いかに老舗と言えども何かしらの変化と進化が必要なのかもしれない。進化することによって更なる強烈なブランド力の強化になるのでは。。。やっぱり好きな書店だから今後を見守りたい。そして、次回はリニューアルした六本木店へ行ってみたいと思う。。。
からすやまはABCを応援します。


青山ブックセンター本店
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by pilotfish73 | 2006-09-06 13:33 | 本屋回遊記