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夢屋書店アピタ浜北店

d0073690_20415418.jpgユニー系列の書店、夢屋書店アピタ浜北店へ行って来た。

#39 夢屋書店アピタ浜北店
静岡県17 浜松市14
浜松市貴布祢1200
アピタ浜北店
053-584-6611

日曜日とあって、夢屋書店が入っているアピタ自体がすごいお客さんの入りで1階の食品売り場などは大変な混みよう。しかし、意外と服屋さんなどはお客さんの入りが悪く、テナントはほとんど閑散としていた。その中で、この夢屋書店だけはお客さんでごった返していた。

通路に面したイベントコーナーでは、来年度の手帳フェア、もう一方の通路に面した面陳列の棚では自店ランキングと新刊文芸書、話題の本などを展開。オーソドックスな展示方法だが、面陳列が多く非常に見やすい。ただ、ランキングの1位と2位が両方ともカラになってしまっていたので、もったいないなぁと思った。その通りに面した棚の裏では、自店独自の文庫仕掛け販売と文庫の新刊がオール面陳で並んでおり、目が楽しい。

店内奥に入ると棚のメンテナンスは行き届いているとは言い難い・・・、しかし日曜日でお客さんも多かったので、そのせいかもしれない。ただ、ビジネス書はジャンル分けのプレートがあったにも関わらず見にくかった。女性のエッセイは品揃えも多く、インショップの特性をいかしているなぁと感心。コミックは棚自体が少なく、立地と売場面積を考えてもちょっと少なすぎるのでは?と思った。棚はキレイに管理されていて見やすい。児童書売場は広く、在庫も多い。そして、お客さんの入りの割には乱れが少なく、メンテナンスも行き届いていて商材選定も良いと感じた。

非常にオーソドックスな書店で、独特のテイストがあるわけではないが棚什器がすごく高く、上の棚は話題本を面で見せる方法。最近こういった見せ方をする書店が増えている気がする。特性は特に見つからないが、売れている本をしっかりと見せて販売する、当たり前のことをしっかりとできている書店であると感じた。


夢屋書店アピタ浜北店
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by pilotfish73 | 2006-11-29 21:19 | 本屋回遊記

好きな作家さん

d0073690_22214.jpg最近、小説を読むことが昔に比べてすごく減った。前は読む本といえば9割小説だったのだが、今は反対に全体の1割程度。増えたのがノンフィクションと人文書、あとビジネス書。家の本棚を見たら、あまりに小説が増えてないので、このままじゃ今年の「本屋大賞」にエントリーできん!と今焦って面白そうな小説を探しています。とりあえず我が家の本棚に並ぶボクの好きな作家さんたちの棚を写真に収めたので、お披露目。

#2 好きな作家さんの本 ~世界の中心で、本棚をいじる~

書店員で文芸書の担当していたら、この背表紙だけでひょっとすると全ての装丁まで浮かぶかもしれませんね。ちなみに新作が出たら問答無用で購入する作家は一人だけ。その人の本は全てハードカバーで揃ってます。しかも特に思いいれのあるものは、ハードカバーで2冊。文庫で1冊持っているというアホさです。さて、我が家の本棚の小説コーナーに並ぶ作家さんは・・・。

1 大崎善生

新刊が出たら絶対に買う唯一の作家。
そして、デビュー作(小説での)の「パイロットフィッシュ」は、なぜかハードカバーで2冊、文庫で1冊、計3冊も持っているのです。コレには理由があって、一番最初に買ったハードカバーは、気に入ったところに付箋を貼ったり、線を引いたり、折り目をつけたりしたのですごく汚れているのです。コレが気に入らなくて、1冊キレイなものをと思ってハードカバーは2冊購入。文庫は、人に貸す用。

そして、ボクが書店員になって初めてやった、小説での仕掛け販売第1弾の作品もこのパイロットフィッシュ。

今でも覚えているのが、角川書店にビビリながら、
「素晴らしい本なので絶対に売れますし、大好きな本なので絶対に売りますから・・・ひゃ、100冊お願いします」
と電話をしたこと。
(当時、未熟なボクは、根本的に仕掛け販売って何冊くらい売れるのか検討も付かなかったのです)

最初の注文受付窓口のところでは簡単に、「調整入ります」。
とあしらわれたのですが、そこはまだ純粋だったボク、
「文庫の営業に回してください!」
と粘り、この本を売るために書店員になったくらいのことを角川書店の文庫営業担当者さんに
力説し、何とか100冊そのまま送ってもらうことを確約したのです。その節はありがとうございました。角川書店の営業Kさん。

結局この仕掛け販売は、ボクの予想をはるかに超え、3ヶ月で300冊、1年で500冊近く売れました。今でもこの数字を目標に仕掛け販売をボクはやっています。


2 吉田修一

芥川賞受賞作の「パーク・ライフ」でおおはまりしました。
この小説の舞台になっている、日比谷公園のすぐ傍のレストランで結婚式を挙げたボクにとって、この本は特別。思いで深い風景が素晴らしい文章でこの小説のいたるところにちりばめられているのです。この作家の風景描写がボクはたまらなく好きなのでっす。

3 絲山秋子

芥川賞受賞作家。ボクがこの作家に一気にはまったのは、「袋小路の男」から。
ボクは、この人のさりげない言い回しに、日本語の美しさを強く感じてしまうのです。

その他、この棚には、
蓮見圭一、小川洋子、東野圭吾、石田衣良、村上春樹などが並んでいます。


さて、ボクという書店人は、こんな人たちの小説に感銘を受け、書店人として今も面白い小説はないかなぁ・・・、と毎日ワクワクしながら新刊の箱を開けているのですなぁ。
今年の本屋大賞にエントリーするための本を来年の1月末までにピックアップしなきゃ!
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by pilotfish73 | 2006-11-23 02:56 | 雑記

ジュンク堂書店名古屋店

d0073690_1215615.jpg会議で約2年ぶり?くらいの名古屋。せっかくなので、朝早く家を出て名古屋の書店をいくつか見ようと思ったのだが、ジュンク堂1店舗しか見れなかった。。。

#38 ジュンク堂書店 名古屋店
愛知県1
名古屋市中村区名駅3丁目25−9
第一堀内ビルディング 1F
052-589-6322

以前よりこの回遊記でも明かしているように、メガブックストアーではボクはジュンク堂書店が一番好きなのだ。棚の重厚感と品揃え、そして書店としての姿勢がコチラに伝わってくる感じがなんとも言えずたまらないのだ。池袋で、そして福岡で見たジュンク堂は本当に素晴らしかった。

さて、その大好きなジュンク堂の名古屋店である。
期待も大きく楽しみに朝早く浜松を出たので、またもややってしまった・・のか?このジュンク堂名古屋店だが、他のジュンク堂と比べると棚のメンテナンスレベルに疑問。ジュンク堂ほどの書店となれば、入荷した本をどのジャンルのどの棚に入れるのかをしっかりと振り分けしているはずなのだが、この名古屋店の棚はあまり美しくない。

きっとジャンル分けはしっかりとされているはずなのだが、棚の美的感覚というのか、本の並びが悪いせいか、妙に棚に落ち着きがない。他のジュンク堂で見た美しい棚は名古屋店にはなかった。

そして入口の新刊コーナーも古い文芸書が多く、新しく独特な本は見当たらない。
奥に入ってビジネスのコーナーを見ても気になる本が見つからない。結局ココでは、新風舎という出版社の社長の本がとても興味深かったので、ベンチに座り1冊丸まる読んでしまった。書店員としてあるまじき行為!と思いつつも・・・本当に1冊読んじゃった。

そんなわけで、ジュンク堂名古屋店はボクの大好きなジュンク堂書店としては物足りなかった。
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by pilotfish73 | 2006-11-21 01:48 | 本屋回遊記

浜松市立 城北図書館

d0073690_20181299.jpg本屋回遊記番外編として普段は利用することも行くこともない「図書館」に行ってみました。。。本当は行くつもりも無かったのですが、奥さんと一緒に行ったパン屋さんの帰り道に、たまたま新しくなった図書館を見つけたので、おぉ!たまには趣向を変えて図書館ってのも面白いなぁ・・・、と思い入ってみました。

#37 浜松市立 城北図書館
本屋回遊記番外編
浜松市文丘町30−28
053-474-1725

書店で働いている書店人のみなさん、普段図書館を利用しますか?
ボクは全く利用しないのですが、図書館に行ってまず一番驚くのは、棚。当たり前なのですが、図書館の本は貸し出して返却されてを繰り返すわけでして、もちろん貸し出されている本が多い時は、本棚もスカスカなのですね。本屋さんは、普段注文やら新刊で入ってきた本が、う~ん・・・棚に入らんxxx、ってな事ばかりの日常ですので、こんなにスカスカの本棚を近年見たことがなかったのです。本がほとんど入っていない本棚って本当に見る機会がないので、何だか図書館の本棚見ていて羨ましいというか、あー、この棚が今ウチのお店にあったらなぁ・・・とわけのわからん思考になってしまいました。

で、この城北図書館でちょっと感動したのが児童書の棚。すごい可愛くできていて面陳の棚も素晴らしいつくりなのです。全体がおうちの形をしていて、そのおうち型の本棚がいくつか並んでいる姿はすごくワクワクする光景なのです。こどもたちはコレだけでも本当に嬉しいだろうな・・・。


d0073690_20183754.jpgあと、この城北図書館は新しいのもあってか、全体のつくりが非常に現代的で、棚の配置は正直言って最近の本屋さんよりよっぽどスタイリッシュで魅力的だった。棚の高さもちょうどよく、ジャンルと分類はもちろん図書館だけあってかなり細かく探しやすい。特にボクが立ち止まってじっくり見たジャンルは、郷土本の棚と図書館&本&書店に関する棚。郷土本は普段書店では販売していない市が発行している本や、今じゃ絶版になっている郷土の歴史書など興味深い本が棚一面にずら~っと並んでいてどれを手にとっても面白い。あぁ~書店でこんなに郷土本を多く取り扱ったら、それだけでかなり差別化と言うか特色を持った書店に出来るのに・・・と何か自店に生かせないか真剣に考えた。

あとは、やっぱり本に関する本の豊富さと図書館に関する本、そしてボクの大好きな書店に関する本も、普段目にすることのない出版社の本がたくさん並んでおり、あ~こんなにもまだ読んでいない書店本があるのか~と、今後コレを手に入れて読んでいく楽しさを持てて嬉しかった。特に、今まで存在に気付かなかった毎日新聞社から出ているムックで「書店の大活用術」の1と2の2冊はすぐに手配して読もう!と思った。早速明日客注で手配しよっと。。。

今回、本屋回遊記番外編として図書館に立ちよりましたが、普段とは違った視点から「本」を見ることが出来て非常に参考になった。新刊書店、図書館以外にも今度は古本屋さんなどもあったら見てみようっと。
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by pilotfish73 | 2006-11-06 21:23 | 本屋回遊記

書店の本

d0073690_22134132.jpg忙しさに追われお休みの日には家でぐったりすることが多く、本屋回遊が出来ずにストレスが溜まっている。しかも、自分のお店でも棚をいじる時間がなく、これまたストレスが溜まる。えぇぃ!こうなったら、我が家の棚いじりだっ!と思い、棚メンテをしたので写真を撮ってみた。撮ってみたらブログに載せてみたくなったので、新しいコーナー設立。命名はウチの奥さん。ボクのイメージにピッタリだそうだ。完全にボクをバカにしているのだ。

#1 書店の本 ~世界の中心で、本棚をいじる~

書店員になる前までは、書店関連の本は「本屋はサイコー!」(新潮文庫)しか持っていなかった。まぁ、書店員でない人が書店関連の本をたくさん持っていたらそれも変だけど。書店員になってからは、書店関連の新刊はおそらくほぼ全部買って読んでいると思う。そんな書店関連本もだいぶ増え、今では我が家の本棚一段以上のスペースを占拠している。

本屋さん関連本で、ボクが特に気に入っている本をいくつか紹介。。。

① 書店繁盛記(ポプラ社)
   
   書店本としては最新刊。現ジュンク堂池袋店の副店長さん・田口さんの本。
   ジュンク堂の書店運営をこんなに書いていいの?と思うほど内情を暴露。
   読むと、ジュンク堂のレベルの高さに愕然とする。あぁ~、まだまだだなぁ。と実感。

② 本屋さんの仕事(平凡社)

   人気の書店はどうやって誕生したのか?ボクの大好きなブックファースト渋谷店や、
   代官山ハックネットなど、今をときめく書店の書店員が色々なテーマを元に対談。
   大変興味深い内容。装丁もとてもきれい。

③ ブックショップはワンダーランド(六耀社)

   ここでも大好きな書店、渋谷ブックファースト、東京堂書店、クレヨンハウスなどが
   紹介、そして各担当者さんや店長さん、オーナーさんがオススメの本も紹介。

④ ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を(新風舎)

   どのようにして遊べる本屋、ヴィレッジ・ヴァンガードはできたのか。誕生から現在までを
   代表取締役が面白おかしく紹介。何よりも驚いたのがヴィレヴァンのキャッシュフロー
   と、商品回転率の高さ。こいつはすごい。

⑤ 本屋はサイコー!(新潮社)

   書店人からすやまのバイブルです。好きか嫌いかで言うと、実は著者の安藤さんの
   印象はボクの中ではあまり良くない(本を読んだ印象)。ただ、書店人としてのこの人
   は、やはりすごい。読めばよくわかる。全ての書店員、マストアイテムです。

それではまた次回。
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by pilotfish73 | 2006-11-03 23:10 | 雑記