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café & books biblioteque 福岡・天神

d0073690_3242841.jpg長崎佐世保から浜松へ帰る前に、福岡天神経由で大橋にある奥さま方祖母宅に寄った。91歳になるおばあちゃんはひ孫に初めて会えてとても嬉しそうだった。佐世保のおばあちゃんが、会えなかったぶん大橋へ兄夫婦と寄ったのだが、姪にとっても祖母にとっても、そして我々にとっても意義のある訪問となった。血の繋がりとは、感慨深いものだ。

#63 café & books biblioteque 福岡・天神
福岡県7 福岡市7
福岡県福岡市中央区天神2-10-3 VIORO B1F
TEL:092-752-7443

さて、大橋を後にし兄夫婦とも天神で別れ、我々夫婦ももう浜松に帰るだけとなったので、新幹線の時間までを利用して天神の書店を1件だけ見ることにした。天神駅から徒歩1分で行けて、しかもおいしいコーヒーが飲めるところ。そう、カフェ&ブックス ビブリオテークです。
暑い中結構な距離を歩いたのと二日間の疲れとで、とにかく少しでもいいからゆっくりと休憩を取りたい。それでもせっかく天神を通過するのに書店の一つ回らないなんて、本屋の旅人からすやまの名に廃るxxx。などなど、まぁそんなボクの思いを全て満たしてくれたのがカフェ&ブックスビブリオテークなのです。

こちらはブックス&カフェではなく、カフェ&と先にカフェがくるだけあって、メインはやはりカフェ。本屋さんのスペースは非常に狭いが、その狭いスペースを有効活用して本をたくさん綺麗に並べている。カフェのスペースは全体の8割くらいで、シャレた雰囲気のせいか若い女性客が多い。奥さんと一緒に来ているので違和感は全くないが、男性一人だとちょっと緊張するかも。

とにかく疲れて喉カラカラだったので、アイスコーヒーととってもおいしそうな温かいガトーショコラ アイスクリーム添えというのを注文した。いやぁ、温かいと冷たいの組み合わせってこんなにおいしいのですねぇ。。これ奥さんが注文したのに、結局ボクのほうがたくさん食べちゃった。

さてさて、本屋さんスペースをちょっと覗いてみる。
真ん中の什器がシャレていて良い。意外と使い勝手も良さそうだ。
本は写真集やデザイン系の洋書が中心。ボクの好きなピーターサザーランドの「Pedal」もおいてある。おぉナイスチョイスです。その他、ファイドンの和書などもおいてあり、全体の統一感が大切にされている印象が強い。バイヤーさんの趣向がはっきりと現れておりますねぇ。。

d0073690_4275178.jpg結局ここでボクが買ったのは本ではなく一冊のノート。MOLESKINE。CLASSICのRuled。以前からとても気になっていて、使ってみたいと思っていたのだが、1冊1.890円もするので躊躇していた。
でも、紀行作家ブルース・チャトウィンが、「この手帳をなくすことは、パスポートをなくすのと同じくらい私にとっては災難だ」と言い残したことによって伝説のノートになった・・・、などという話を聞くと使ってみたくなるではないか。しかもMOLESKINEを買うにはビブリオテークのオシャレさが後押しをするのです?と、まぁ色々な理由を自分なりに見つけてついに買いました。そして、今このノートに自分の本屋さんで使えそうなアイデアを次々に書いています。このノートに書き込んだ全てのアイデアがお店で実践できたとき、ボクのお店はどんな素敵な本屋さんになるのでしょぅ。ワクワクするのだ。

レジでMOLESKINを買うとき、店員さんに本はどうやって仕入れしているのか尋ねたところ、全てバイヤーさんが選び、洋版などは通さず全て直でやっていると教えてくれました。「結構大変なのです」と言ってました。そうだろうなぁ・・・。

今回、ビブリオテークでおいしいコーヒーを飲み、念願のMOLESKINEを手に入れ満足したのですが、時間が許すのであれば、もう一度キューブリックに行きたかったなぁ。。。と思ってしまった。
まぁ、キューブリックはまた次回、本屋巡りで福岡に来たときに!


café & books bibliot
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by pilotfish73 | 2007-08-24 05:11 | 本屋回遊記

金明堂書店フレスタ店

d0073690_20253565.jpg突然の長崎佐世保3日目。この日は途中福岡の大橋へ立ち寄ってから浜松へ帰るだけ。時間もあまりないので、朝からバタバタと忙しい。この忙しい中、疲れを癒してくれるのは二日間行動を共にしている奥さん方兄夫婦のベイビー。愛しの姪っ子。可愛くて仕方が無い。姪っ子のおかげでこの強行軍も素敵な想い出になりそうだ。。。そんな姪っ子が佐世保駅で電車待ちの間、ツシマヤマネコの被り物に夢中になっている隙に、ボクはと言えばまたしても本屋さんだ。

#62 金明堂書店フレスタ店
長崎県1
佐世保市三浦町21−1
フレスタSASEBO 3F
0956-42-0711

電車が来るまでおよそ40分。
駅前に本屋さんを見つけてしまったので、このまま帰るわけにはいかないのが本屋回遊記党党首(なんじゃそりゃ)からすやまの使命である。ここは可愛い姪っ子と離れてでも、本屋さんを見てこなければいけないので、兄夫婦・姪っ子・奥さんと別行動でフレスタSASEBO内の金明堂書店へと向かう。

佐世保駅に併設しているフレスタSASEBOの3階に金明堂書店はあった。
まだ出来て間もないのか、店内はとてもきれい。入口正面の平台では恒例の集英社文庫ナツイチフェアが開催されている。およそ100坪程度の店内は外からの太陽光がよく入り明るく清潔感があってとても良い。

d0073690_2324664.jpg入口付近で見つけたタウン誌、ながさきプレス8月号を早速手に取る。タウン誌好きとしては、これは手に入れなければ。。。

さて、時間もあまりないので、早速店内をぐるりと一周する。ほほぅ。非常にスタンダードな書店なのだ。特徴が無いことが特徴と言えるほど普通の書店。ここまで普通の書店を見たのも久しぶりな気がする。コレは決して悪いわけではない。整理整頓は行き届いているし、小さいながらコーナー組みも目を引く。課題図書のコーナーなどはおおきなひまわりの飾りつけが素敵だったし、メディア化コーナーのPOPも大きくシンプルでわかりやすい。限られたスペースと入荷商材で出来ることを丁寧にやっているのが伝わってくる。。。


このような丁寧な売場は面白味に欠けるが、ボクは結構好きだ。うん。
ただ、この丁寧な売場のアクセントとして一つでも独自展開のコーナー組みや商材があると更に良いと思うのだ。それがあるとないとでは、その書店全体の印象が大きく変わるし、お客さんとしても目が楽しいと思うのだ。そんなに難しいことじゃぁない気がするのだけどね。。。

あっという間の長崎でした。

金明堂書店フレスタ店
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by pilotfish73 | 2007-08-17 23:07 | 本屋回遊記

BOOK KIOSK京都駅新幹線改札内店

d0073690_02059.jpg7月下旬に突然九州は佐世保に行ってきた。朝出社して、雑誌・新刊・注文品を出して定期改正をして発注して早退し、午後に浜松を出発。新幹線で博多まで行き、博多から特急みどりで佐世保へ。約7時間の強行軍。今回は計画された旅ではなく、書店を見る気も無かったのだが、乗り継ぎのために途中下車した京都で30分以上の待ち時間があったため、駅弁を買うためにふらふらホームから降りたら書店発見。悲しいかな、書店を見つけてしまうとどんなときでも血が騒ぐ。覗かずにはいられない。そんなわけで、本屋回遊記全国制覇編、京都なんちゃって制覇です。

#61 BOOK KIOSK京都駅新幹線改札内店
京都府1
京都駅新幹線改札内

すでに京都に着いた時点で疲れ気味でしたが、とりあえず駅弁を買おうと奥さまとホームから下に降りると、おおぅ。なんと書店があるではないですか。ブックキヨスクですよ。そしてここは京都。う~ん、京都の書店はまだどこも見たことがない。なんちゃって京都制覇にしちゃおうではないか、とあくまの声がささやく。

まぁ、そんなことは別にして書店がそこにあったら覗かずにはいられない性分であるボクは、早速中を覗いてみる。まぁ、キヨスクですからベストセラーや雑誌の商品量が多いだけの普通の店だと思っていたら、変な特徴がありました。

d0073690_1182364.jpgなんと、ゴルゴ13が全巻揃っていたのです。
コミックの棚上から4段、全てゴルゴ13なのです。

ゴルゴ13が全巻揃っている新刊書店を見るのはここが初めてでした。いやぁ、それにしても全145巻が揃っている様は何ともいえませんなぁ。それにしても、どのような理由でゴルゴを全巻そろえているのでしょうか。そんなに売れるのかなぁ。ワンピース全巻置くのでもなく、こち亀全巻置くのでもなく、なぜゴルゴなのか。

新幹線を使って出張をするビジネスマンが新幹線で時間つぶしに読む漫画No.1はゴルゴ13である、なんていう統計は絶対にないだろうし、そもそもどの巻から読んでもそこそこ楽しめるのであれば、こち亀でもいいだろう。巻数でいったらこちらも全156巻とむしろゴルゴ13よりも多い。いや、そもそも巻数勝負ではないから、きっとその内容が全巻置いてもらえるかどうかの分かれ道なのだろう。う~ん、それが何なのか知りたいxxx。

結局なぜゴルゴ13が全巻あるのか判明しなかったが、さすが京都駅新幹線改札内の書店だけあって、一般書店とは違ったものが違った在庫量で興味深かった。ゴルゴ13全巻揃いにも驚いたが、日経ビジネス人文庫の平積み量にも驚いた。やはりビジネス人向けの品揃えなのですねぇ。

まぁ、時間も無かったのでじっくりと見ることはできませんでしたが、どんな特徴であれ、何かしらの特徴がある書店を見ることは楽しい。そしてその理由を考えるのが楽しい。

魅力的な書店が多いと言われている京都は、いずれ本腰を入れて本屋巡りをしたい土地。
このなんちゃって京都制覇で終わるつもりはないのだ。


BOOK KIOSK
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by pilotfish73 | 2007-08-15 02:14 | 本屋回遊記

ヨシダ書店

d0073690_23385764.jpg彦根へ本屋巡りに行ってからあっという間に2週間経ってしまった。その後、九州へ突然行ったり、風邪を引いたりとなかなか落ち着いてパソコンに向かう時間がなく、気がついたら本屋巡り記事も仕掛けどうでしょぅ記事もたくさん溜まっています。あらら。

#60 ヨシダ書店
滋賀県2
滋賀県彦根市京町3丁目3-21
0749-22-0163

そんなわけで、随分前ですが彦根にハイパーブックスを見に行った帰り、なんだか消化不良な気がしてたまらなくなり、せめてもう1店舗地元の書店を!と車でぐるぐる回って見つけた書店に飛び込んだ。ソレがこのヨシダ書店。。。いやぁ、完全に昔ながらの町の本屋さん。。。

ここヨシダ書店がある通りは、2年ほど前に通りにある様々なお店の外観を古い感じで統一させたとのこと。通り全体が、古い町並み風で統一感があってよい。
さて、そのヨシダ書店ですが、中に入ると下はコンクリート。入ってすぐ左手は全体的に成人系雑誌とコミック。う~ん、昔ながらの町の本屋さんって結構成人雑誌の扱い率が高い。町の書店が生き残るには、色々あるのだ。うん。

まぁ、予想通りだったと思いきや、奥に行くと歴史関連の書籍がどっさり。棚一面歴史関連本なのだ。しかも地元に関する歴史書を文庫やら新書までしっかりとチョイスして並べている。
おぉぅ。予想外でなかなか驚いたぞ。
以前、福岡のジュンク堂で買った安土城関連の書籍を出版していたサンライズ出版の本がどっさりとある。よく見ると、このサンライズ出版は地元の出版社じゃぁないですか。しかもここの本、興味深い歴史書が盛りだくさん。いやぁ、良い出版社さんが彦根市にはありますなぁ。

d0073690_0131755.jpgそんなわけで、ちょっとしたナイスサプライズがあったヨシダ書店にて購入した本を並べてみました。

① 滋賀本 京阪神エルマガジン社
② み~な 琵琶湖から Vol.95
   発行:長浜みーな協会 版下:サンライズ出版
③ 巨樹の誘惑 青山舎

他県の書店へ行く際の、ボクの一番の楽しみ。
それは、タウン誌を買って読むことと、その土地の出版社の本で、興味深い本を見つけること。
やはりタウン誌は、その土地の暮らしが見えて楽しい。そして、その土地に根付いている出版社が出している本というのは、通常全国に流通していないものが多いが、興味深い本が大変多い。まぁ、平たく言えば変な本が多いのだ。

結局初滋賀県は歴史ある彦根市に大満足したが、書店を満喫することはできなかった。。。
残念!!というわけで、いつの日かリベンジ滋賀県なのだ。

ヨシダ書店
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by pilotfish73 | 2007-08-08 00:34 | 本屋回遊記

悪人

d0073690_1541239.jpgいやぁ、風邪をひいてしまって、長引いております。かれこれ1週間以上鼻水と咳が出て、ひどい鼻声です。夏風邪は長引くようですので、皆様もお気をつけて。
さてさて、本屋さんめぐりのストックも結構あるのですが、仕掛けどうでしょぅのほうも溜まっているので、サクサクッと記事を挙げていきたいと思います。

#14 悪人
朝日新聞社 吉田修一

新聞連載小説らしいが、そんなことは知らなかった。吉田修一の小説らしからぬタイトルと、帯の吉田修一最高傑作!という一文に、書店員のくせに「おぉ、吉田修一の最高傑作なのですか、そりゃぁ読まにゃぁいかんですなぁ・・・」とまんまと買わされて読んだ。

吉田修一という作家はボクにとって色々な意味で特別。
ボクは書店人として当然本をとても大切にします。
しかし、過去に一度だけ読み終わった本をその場で床に叩きつけたことがあります。

それが吉田修一の「パレード」(幻冬舎)でした。

それは、本を大事にするボクの理性をも失わせるほど、気持ちの悪いラストであり、リアリティのあるラストだったのです。その時、二度とこの作家の本は読まないと心に誓ったのですが、わずか数ヵ月後に芥川賞を受賞した「パーク・ライフ」をなぜかまたボクは買ってしまい、今度はあまりの美しくさりげない文体に感嘆し、一気にこの作家のファンになってしまった。パークライフの舞台が日比谷公園で、そこはボクと奥様が結婚式を挙げたレストランの目と鼻の先というのも理由の一つ。パークライフを読むと、あの日比谷公園の情景が一寸の狂いもなく思い浮かべれるのだ。

さぁ、そんな吉田修一の「悪人」ですが、一気に読みました。
強烈でした。胸が痛みました。
読後、この吉田修一が魂を削って書いたであろう作品に、書店人であるボクが応えるにはどうしたらよいか考えた。それには、仕掛け販売で1人でも多くの人に手にとってもらうしかない、と思い30冊注文した。売れないかもしれない。でも何かしなければと強く思った。

良い本と思ったら、誰がなんと言おうとやるのだ。
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by pilotfish73 | 2007-08-05 02:37 | 仕掛けどうでしょう。