気がつくといつもあっという間に時が過ぎ去っており、なんだか毎度毎度自分のだらし無さに嫌気が指す。が、若干慣れてしまっている自分もいる。。。
さぁ、今回は初埼玉です。埼玉といえば須原屋さんでしょぅ。埼玉に行く時には絶対に須原屋と決めていたので、念願が叶いました。
#82 須原屋本店
埼玉1
〒330-0062 さいたま市浦和区仲町2-3-20
電話: 048-822-5321
さてさて、創業明治9年(1876年)の埼玉の雄、須原屋本店に行って参りました。
東京で仕事が数件あり、その合間の時間を使って何店舗か書店巡り計画をしたのですが、最初に行くぞ!と決めたのが「須原屋本店」。
なぜかというと、理由はこれ↓
1・本屋回遊記は埼玉未上陸
2・地方の老舗(創業が明治頃の歴史がある書店)は個人的にできるだけ見たい
3・須原屋書店学校」という書店経営を学ぶ本格的な書店の学校を運営していた(2008年終了)
今回念願の須原屋本店に行ったことで、遂に本屋回遊記は、ひとまず関東地方を制覇しました。
まぁ、まだまだ関東には見たい書店が本当にたくさんあるのですが、それでも全国制覇を目標にしているので、こんなペースで何年?いや、十年以上かかると思いますが、地道に続けていこうと思います。
そして同じ関東の群馬は煥乎堂(
本屋回遊記#56)が確か明治初年創業だったので、数少ない明治創業の書店として、老舗の誇りとプライドある店作りを勉強させてもらおうと思っとります。
さぁ、いざ須原屋本店へ。
入口部分は吹き抜けになっており、開放感があってとても良い。
入ってすぐ右手に圧巻の「浦和レッズコーナー」。ここには、今はレッズから移籍してしまっている高原選手の本などもあり、かなり気合の入った幅広い品揃え。浜松でもジュビロコーナーを設けてもっと気合の入ったコーナー作りをしたいのだが、如何せん本そのものがあまりに少ない。レッズとは比べ物にならない。。。う~ん、悔しいぞ。
さて、書店の顔とも言うべき文芸書コーナーを見てみる。
新刊の入荷具合はそこそこ良さそうなのだが、全体的に貧弱な感じが否めない。
棚自体若干少なく感じ、平積み商品の量が薄く、これ!というこだわりを感じない。
文芸書は少し期待はずれだったが、店内を奥に進んで実用書や雑誌売場を見てみる。
奥の実用書は、ミニコーナーなど含めて季節感ある飾り付けや、独特の手書きプレート(かなり凝っていてい芸術書のところが特に素晴らしい)が個性的で可愛い。雑誌もかなり充実した品ぞろえで、民商法雑誌なども入っており、さすがだなーと思わせる。
1階をサラーっと見て、2階の文庫新書売場へ移動。
2階も特段こだわりの品ぞろえというものは感じないが、全体的にそつなく幅広く品ぞろえをしているかなりオーソドックスな売場であった。新書のコーナー組のボリュームが薄く、ちょっと残念だったが、新書の新刊は新刊コーナーがあって、新しいものが判別しやすく見やすかった。
次は地下に移動して、人文・ビジネス・理工・看護・郷土の本を見てみる。
ビジネス書も非常にスタンダードな展開と品ぞろえで見やすくわかりやすい売場だった。店鋪奥に進んで人文書コーナーをぐるりと回ると、歴史書が結構充実していることに気付く。その反面社会学や哲学が比較的薄く、ここでの売れ行き構成比がなんとなく見えてくる。理工書は、この規模だと売上の中心はおそらく必然的に仕様書が主となると思うが、さすがにとても充実した品ぞろえであった。その反面看護書は売れ筋が目立たず、少しもったいない気がした。この規模ならせめてメディックメディアの病気がみえるシリーズもVol.7の「脳・神経」くらいは面陳でも良いのでは、と思ってしまった。そんなことを考えながら、目当てのコーナーを探していて、ようやく見つけました。
今回手に入れたのは、
「
さいたまグラフ」と「
月刊 武州路」
共に埼玉ローカル誌です。
やっぱり地方誌大好きです。
明治9年創業の須原屋。とてもオーソドックスな売場作りでしたが、十分な品揃えと地元に強く根付いている感じがあり、さすが老舗だと思いました。地場の書店が元気な地方は街も元気!(完全私見)
そして、地下にあるこの噴水。
とても驚きました。
日本全国、噴水が店内にあるのは須原屋だけでしょぅ。